今、陸上界では、男子100mで26年ぶりに新潟県の高校記録を更新した関口裕太選手に注目が集まっている。その速さの秘密に迫った。

26年ぶり新潟県の高校記録更新! 前の記録保持者は…

陸上界の新星・関口裕太選手は東京学館新潟高校の3年生だ。陸上部のマネージャーはその人柄について、「教室でもいつも明るくて、みんなを笑わせてくれる」と話す。

東京学館新潟高校3年 関口裕太 選手
東京学館新潟高校3年 関口裕太 選手
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そんな関口選手は、5月7日に行われた陸上の地区大会男子100m決勝で、自己ベストの10秒37をマークし優勝。県の高校記録を26年ぶりに更新した。

男子100m 新潟県の高校記録を更新
男子100m 新潟県の高校記録を更新

この快挙に、田村和宏監督は…

東京学館新潟 陸上部・田村和宏 監督:
素直にうれしさしかなかった。自分の息子に記録を抜かれたような、そんな不思議な感覚

東京学館新潟 陸上部 田村和宏 監督
東京学館新潟 陸上部 田村和宏 監督

田村監督がそう語る通り、関口選手が塗り替えたのは、26年前の田村監督の記録(10秒42)だった。

高校時代の田村監督
高校時代の田村監督

東京学館新潟・関口裕太 選手:
田村先生や家族、そのほか支えてくださった方々のおかげで、この記録が出たのかなと感謝している

速さの秘密は「柔軟な肩甲骨」と「歩数の研究」

関口選手の速さの秘密について、田村監督はこう話す。

東京学館新潟 陸上部・田村和宏 監督:
体の使い方がうまい。速く走るためのセンスがピカイチ

関口選手の速さの秘密
関口選手の速さの秘密

うまく体を使える要因の一つが、「肩甲骨の可動域」だという。

東京学館新潟・関口裕太 選手:
肩甲骨が動くと骨盤も動いて、足が自然と前に出てくる。肩甲骨の調子がいい日は、走りの調子がいい

東京学館新潟 陸上部・田村和宏 監督:
肘がこの角度まで来るのがすごい

肩甲骨の柔らかさ
肩甲骨の柔らかさ

肩甲骨の柔らかさが腕の振りと歩幅を大きくし、力強い走りを生み出しているのだ。

実際に、記録を更新した地区大会決勝のレースを確認してみると、他の選手が50歩以上でフィニッシュしているのに対し、関口選手は48.5歩だった。

東京学館新潟 陸上部・田村和宏 監督:
彼の中で色々研究して、今の48.5歩が一番気持ちよく100mを走れる感覚。頭を使ってトレーニングやレースができる

抜群のセンスと強い探究心で成長を遂げる関口選手。目標は…

東京学館新潟・関口裕太 選手:
インターハイで活躍し、自己ベストを出して優勝すること

5月28日に行われた県高校総体では10秒62(向かい風2.1m)のタイムで優勝した関口選手。インターハイ優勝に向かって駆け抜ける。

(NST新潟総合テレビ)

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NST新潟総合テレビ
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