Bリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ準決勝が22日行われ、ワイルドカードの宇都宮ブレックス(東地区4位)が川崎ブレイブサンダース(同2位)に77対73で競り勝ち2季連続の決勝進出を決めた。

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宇都宮は第1クオーターからエース比江島慎が3ポイントシュートを連続で沈めリードするも、川崎の固い守備に阻まれ52-52と一進一退の攻防で最終クオーターへ。残り1分を切っても67対67の接戦となる中、残り46秒だった。比江島の攻撃を相手がファウルで止めにきた。これで得た2本のフリースローを比江島慎が決めて抜け出した。直後にまたファウルをもらい比江島はフリースローで6点を挙げた。

勝負のかかった場面だったが「ファンが見守ってくれていて、そこまで力まずに打てた。落ちる気がしなかった」と比江島。フリースローは9本中の9本成功と、勝負強さを発揮しチーム最多の24得点を挙げた。

安斎竜三ヘッドコーチも「紙一重でどっちに転んでもおかしくなかった。比江島はエース。そこを発揮してくれた」とエースを称賛。

Bリーグ初年度以来の優勝へあと2勝。比江島は言う。

「気負いすぎずリラックスして決勝の舞台を楽しめるかがカギになる。精一杯楽しみたい。今年は失うものがないので怖いものはない」

28日からの琉球ゴールデンキングスとの決勝、エース比江島が大舞台を楽しむ。

チャンピオンシップ準決勝
川崎73-77宇都宮
(22日、川崎市とどろきアリーナ)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。