菅前首相は19日、BSフジの「プライムニュース」に出演し、インバウンド(訪日外国人客)事業について、「積極的に広めるべきだ」と述べ、岸田政権の水際対策に注文を付けた。
菅前首相は、急速に進む円安にも触れ、「円安のメリットを積極的に活用して経済対策を行っていくべきだ。水際対策を徹底するのは当然だが、円安は追い風で、対応していくべきだ」と指摘。円安を背景に、水際対策の緩和を進めてインバウンドを促進し、感染防止と経済の両立を急ぐべきだとの考えを示した。
一方、自身を中心とする勉強会の立ち上げ時期について、「まだ全然考えていない」と述べた上で、夏の参議院選挙後になると明言した。
勉強会発足を見送る代わりに、副総理兼カーボンニュートラル担当相に就くとの一部報道を問われると「政策として(脱炭素社会を)推進していきたい。ただ、役職についてやるのではなく、政策を一議員としてしっかり支えて前に進めたい」と否定した。