自民党の福田総務会長は17日、新型コロナ対策のマスクの着用について、「周囲に人がいなければマスクを外すのは当然というようにしても良いと思う」との考えを示した。
福田氏は17日の記者会見で、マスク着用について「夜に街中を一人で散歩していても、周りに誰もいなくても、マスクをしないといけないのか。マスクをしていない人を遠くから見かけて、その人を非難するようなことが正しいかといえば、全く正しいとは思わない」と述べた上で、「『適切にマスクを外す』ということは社会の中でも認識され始めていると思うが、そろそろもう一歩進めて、『人が周りにいなければマスクを外すというのは当たり前』という風にまで、持っていってもいいのではないかと思う」と述べ、感染リスクの少ない場面では、マスクを外すべきとの考えを示した。
マスク着用を巡っては、岸田首相が13日に「人との距離が十分とれれば、屋外でマスクの着用は必ずしも必要でない。気温、湿度が高い時は熱中症のリスクも高くなることから、屋外で人との距離が少なくとも2メートル以上確保できている場合には、マスクを外すことを奨励をしている」とする一方で、「現時点において、マスクの着用を緩和することは考えていない」と述べている。
また、福田氏は新型コロナ対策について「生命リスク・重症化リスクなどを軽減できる指標を作り、その中で経済活動を動かす努力をすべきだ」と指摘した。