私がお伝えしたいのは「コーヒー豆の皮が発揮した意外な実力」です。
プラスチック削減の動きで紙のストローの使用が広がるなか伊藤園などが開発したのは「シルバースキン」と呼ばれるコーヒー豆の皮を配合したストローです。
その強みは、通常の紙のストローに比べて「水に強く」「飲み物の風味を損なわない」こと。
ストロー2本でコーヒー1杯分(コーヒー豆使用量10gとして算出)のシルバースキンを使用します。
ポイントはこちら 「特許技術でストローの品質をアップ」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
「シルバースキン」はこれまでは焙煎する工程で取り除かれ肥料として使用されていました。
伊藤園はシルバースキンを紙に配合する技術で特許を取得。
薄茶色のシルバースキンが配合されたストローはカフェなどで使用されるカップにも違和感なく溶け込みます。
また、撥水性に優れていて丈夫なのでストローをつまんでみても変形することがありません。
環境面でみても、シルバースキンを使用することで紙パルプの使用量を削減できるという効果もあると期待されています。
タリーズコーヒーの都内や関西など全国一部店舗で今月から順次導入していて、現在30店舗ほどがシルバースキンを配合したストローに切り換えています。
また、伊藤園の直営店である「茶寮 伊藤園」などでは8月ごろからの導入開始が予定されています。
(フジテレビ経済部 麻生小百合)