スゴイ技を持った高校生を発見。逆転の発想が、ある"スゴ技”を生んだという…
石川県の高校生が持つ「スゴ技」
金沢市に住む、金沢泉丘高校2年の丸川征史朗さんの家を訪ねた。
秋末アナウンサー:
たくさんありますね!これはなんですか?
丸川さん:
これは段ボールで作った車の模型です

丸川さん:
一番頑張ったところは、エンジンルームが開くところです

丸川さんのスゴ技とは、段ボール工作。小学6年生から始め、これまでに作った作品は20点以上。大好きな乗り物を、段ボールで見事に再現する。作り方は全て自己流、教科書はない。

秋末アナウンサー:
道具は?
丸川さん:
基本はハサミとボンドで作っている。定規とか使わず、感覚で直線を切っていく

最近の自信作は…脳内で3D化?
丸川さん:
EF58型電気機関車。材質の違う段ボールを使い分けて、本物そっくりに仕上げています

その完成度と共に驚くのは、丸川さんがその電車を実際に見たことがないということ。お手本は写真だけだという。
丸川さん:
ツイッターで有識者から写真を提供してもらって、細かいところを作った。脳内で完結して立体に作る感じです

逆転の発想で「段ボール工作」
丸川さんに、段ボール工作を始めたきっかけを聞くと…

丸川さん:
きっかけは、もともとプラモデルを作るのが好きだった。プラモデルは高くて、親がお金を出してくれなかった
丸川さんの母:
全然おもちゃとかゲームとか買い与えていなかったので、自分で作るしかないみたいな状況だったのかもしれない。ごめんね

逆転の発想で、才能を開花させた丸川さん。一番最初に作品を見せるのは、今もお母さんだ。母の日には段ボールで作ったカーネーションを贈るなど、プラモデルを買ってもらえなかったことなど、恨んでいない。

秋末アナウンサー:
一番に見せてくれるのは嬉しいですね?
丸川さんの母:
本当ですね!私もうれしくて、ありがとうっていうからか、いろんなものを作ってプレゼントしてくれる
お母さんを喜ばせるため、これまでもいろいろなものを作ってきた。気づけば、家じゅうが作品だらけだ。
楽しい作品の数々…ライバルも出現
秋末アナウンサーが、ちょっと変わった作品を部屋の中で見つけた。置いてあったのは、乗り物ではなく、合戦をイメージした作品。

秋末アナウンサー:
こういうものも作るんですか?
丸川さん:
いえ、これを作ったのは僕ではなくて弟です
実は、丸川さんは三兄弟の長男。
話を聞いていると、弟2人が自前の段ボール衣装で登場した。

秋末アナウンサー:
2人がかぶっているのは?
丸川さんの弟・幹士さん:
真田幸村いう戦国武将のカブト。(お兄ちゃんは)工作上手くて悔しいけど尊敬
丸川さん:
超えられないように、自らも精進していかないと
2023年は受験が控えているが、目標は…

丸川さん:
ぼくの場合は、勉強と段ボールの両立をしていかないといけないなと思います
秋末アナウンサー:
新しい二刀流ですね!
弟2人も加わった石川県が誇るスゴ技キッズ。丸川さんが次にどんな段ボール作品を生み出してくれるのか…期待して待とう。
(石川テレビ)