秋篠宮さまが、皇位継承順位1位の「皇嗣」となられたことを内外に示す、「立皇嗣の礼」からおよそ1年半が過ぎた4月20日。秋篠宮ご夫妻は、伊勢神宮参拝のため、お車で赤坂御用地を出発されました。

三重、奈良、京都への3泊4日のご訪問は、新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、新幹線などの鉄道は使わず、車で移動される異例の形となりました。東京からおよそ8時間半かけて、伊勢神宮に到着されたご夫妻。宿泊先の「(あん)在所(ざいしょ)」では、神宮祭主を務める妹の黒田清子さんの出迎えを受けられたといいます。「行在所」での宿泊は、天皇皇后両陛下と次に皇位を継承する方に限られています。「皇嗣」となった秋篠宮さまは、今回初めてお泊まりになりました。

皇嗣として伊勢神宮ご参拝

4月21日、ご夫妻は最初に衣食住の神である、豊受(とようけの)大神(おおみかみ)を祭る伊勢神宮外宮(げくう)へ。モーニングにシルクハットを手に持った秋篠宮さまと、白のロングドレス姿の紀子さまは、参道をゆっくりと進み、正殿(しょうでん)に向かい玉串を捧げ拝礼されました。

このあと、お2人は皇室の祖先とされる、(あまて)(らす)大神(おおみかみ)を祭る内宮(ないくう)の正殿の手前まで進み、秋篠宮さまが皇嗣となり、立皇嗣の礼を無事に終えたことを報告されました。

内宮を参拝される秋篠宮ご夫妻
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内宮と外宮には、正殿に至るまでに4つの門があり、お立場によって拝礼の場所が変わります。お2人は、これまでは正殿から2つ目の門の手前で拝礼していましたが、皇嗣・皇嗣妃となり、今回初めてその門の内側に入って拝礼されました。

皇室と伊勢神宮

皇室と深いつながりのある伊勢神宮。即位や退位、結婚、成人など、節目の行事の際には、その報告のための参拝が行われるのが慣例です。

2年半前、天皇皇后両陛下は、即位を報告する「親謁しんえつ)の儀」に臨まれました。
陛下は、天皇のみが身につけることのできる装束、「黄櫨(こうろぜん)染御袍(のごほう)」を着て天皇の証である三種の神器のうち剣と勾玉を携えて参拝されました。皇后さまは、十二単におすべらかし姿で参拝され、平安絵巻のような光景が繰り広げられました。

令和元年(2019年)11月 即位を報告される天皇皇后両陛下

秋篠宮ご一家と伊勢神宮

平成2年(1990年)、秋篠宮ご夫妻はご結婚の報告のため、お2人で初めて参拝し、集まった多くの人からの祝福に、にこやかに応えられていました。以来、お子さま方を連れて伊勢神宮に何度も足を運ばれています。

平成2年(1990年)7月 伊勢神宮に結婚の報告をされる秋篠宮ご夫妻

平成14年(2002年)には、ご一家で私的にご参拝。長女の眞子さんと佳子さまは、これが初めての参拝となりました。

平成14年(2002年) 秋篠宮ご一家で私的にご参拝 (長女の眞子さんと佳子さま初参拝)

平成18年(2006年)には、「お木曳(きひき)」に参加し、大きな掛け声を上げられる秋篠宮さまと眞子さんの姿がありました。

平成18年(2006年) 「お木曳」行事に参加された秋篠宮さまと眞子さん

さらに平成25年(2013年)には、当時6歳の悠仁さまが初めてご参拝に。スーツ姿で姉・佳子さまのうしろを懸命に歩かれる姿が見られました。

平成25年(2013年) 当時6歳の悠仁さまが初参拝

神武天皇陵から歴代天皇陵をご参拝

秋篠宮ご夫妻は、4月22日奈良県橿原市の神武天皇陵へ。初代天皇とされる神武天皇の陵を6年ぶりにご参拝。ご夫妻は玉串を捧げて、深く拝礼されました。続いて京都・東山区へ移動し、五代前の孝明天皇と英照皇太后の陵をご参拝。
さらに、京都・伏見区の明治天皇陵へ。昭憲皇太后陵と合わせ、参拝されました。

神武天皇陵を参拝されるご夫妻

ご夫妻は、すべての日程を無事に終え大阪から空路でご帰京。車での移動距離は4日間で、約800キロにも及びました。

全ての関連行事を終え「安堵しております」とご感想

4月26日、ご夫妻は東京・八王子市の武蔵陵墓地を訪れ、昭和天皇陵と香淳皇后陵、そして大正天皇と貞明皇后の陵をご参拝。これで「立皇嗣の礼」のすべての関連行事を終えられたご夫妻は文書で感想を寄せられました。

4月26日 昭和天皇陵を参拝される秋篠宮ご夫妻

《秋篠宮ご夫妻のご感想》
「これをもって、大礼に関係する行事の全てが終了したことになり、私たちも安堵しております。」
「関係してくださった方々に感謝しております。」

(「皇室ご一家」 5月1日放送)