4月22日にリニューアルオープンした広島市西区の「アルパーク」。初日から大勢の買い物客でにぎわっていた。午前10時の開店を前に、入り口にはオープンを待ちわびた買い物客約3000人の行列ができていた。

買い物客:
きのうの夜からドキドキしていました。こんなに並ぶとは思わなかったです

加藤雅也アナウンサー:
午前9時45分、お客さんが続々と入ってきました。アルパーク西棟リニューアルオープンです

リニューアルオープン初日
リニューアルオープン初日
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リニューアルした西棟には19店舗が出店していて、買い物客たちは早速お目当ての商品を買い求めていた。

「日常生活への密着」をコンセプトに展開し、日常の“モノ消費”から休日の“コト消費”まで、子どもから大人まで楽しめる空間に期待が高まっている。

こだわりの地元食品 産地を視察

世界32の国と地域で展開し、衣料品や生活雑貨を扱う「無印良品」。

世界最大規模の売り場面積を誇るというアルパークの店舗。約7500種類がところせましと並び、いま話題の食料品も棚にびっしりと陳列。無印良品が売り出す、ほぼ全ての商品がここに集められている。

その無印良品が、今回の広島進出で力を入れているのが「地元密着」だ。

無印良品広島アルパーク・山口慶介さん:
生産者さんの紹介を必ず商品の横に置いています

加藤雅也アナウンサー:
こちらですね、生口島の方なんですか

広島県産の旬の野菜や加工食品は、無印良品の担当者が実際に産地へ足を運び、生産者からエピソードやこだわりを聞き取っている。

東広島市にあるピーナッツ農家。もともとは白ネギをメインに育てていたが、4年前からピーナッツの栽培を始めた。

加藤雅也アナウンサー:
畑の土に立つと静かに沈んでいきますね、ふわーっと

アグリ・アライアンス 脇伸哉取締役:
もともと白ネギでしっかり土づくりをしていた中で落花生を植えたので、初めの年も意外とよくできたんです。あ、これできるねと言って。それで毎年毎年、圃場(農地)を増やしていきました

そして今では、広島の特産品にしていきたいと様々な商品を開発している。

アグリ・アライアンス 脇大輔さん:
薄皮ごとペーストにするので、栄養分もたくさん入っています

商品化された「ピーナッツペースト アグリア」。そのお味は?

加藤雅也アナウンサー:
濃い!

アグリ・アライアンス 脇大輔さん:
多分、食べたことない感じかと

加藤雅也アナウンサー:
今までイメージしていたピーナッツのクリームとは全然違いますね

アグリ・アライアンス 脇大輔さん:
インパクトはすごいと思います

無印良品の店舗スタッフは現地視察で生産者のこだわりに共感し、「ピーナッツペースト」や「ばいせんらっかせい」を店舗に置くことを決めた。

無印スタッフが産地に行き選んだ「ピーナッツペースト」と「ばいせんらっかせい」
無印スタッフが産地に行き選んだ「ピーナッツペースト」と「ばいせんらっかせい」

シャンプーやボディソープを量り売り

そして、無印良品“初”のコーナーも登場。

無印良品広島アルパーク・山口慶介さん:
無印良品で初めてとなるヘアケアの量り売りになります

加藤雅也アナウンサー:
量り売り!?

 
 

家で使っている容器のラベルを剥がしてきれいに洗い、乾燥した容器を持参すると、シャンプーやボディソープを量り売りにして販売してもらえる。環境に配慮した容器削減の取り組みだ。

無印良品広島アルパーク・山口慶介さん:
量り売りがお客さまの暮らしの中で当たり前になっていくことが一番だと思うので、気軽に来ていただけるような環境をつくっています

薬局や居住空間の提案など、生活のさまざまな部分をフォローする店内。地域の課題解決にも、積極的に取り組んでいくとしている。

テントを展示販売 豊富なキャンプグッズ

中国地方初出店となるアウトドアショップ「Alpen Outdoors」も。5万点以上の商品を扱う。

加藤雅也アナウンサー:
アウトドア商品がたくさんそろっています。入ってすぐ、黄色いドーム型のテントが目を引きます。奥に行くと、テントがお店の真ん中にひしめき合うように並んでいます

行列の先頭に並んでいた客:
10万円ちょっと(購入した)。キャンプは初めてで、きょうから始めようかと

昨今のキャンプブームもあいまって需要は伸びている。激戦区のこのエリアでカギとなるのは、リピーターの獲得だという。

Alpen Outdoors・権藤陽平店長:
デッキ上にたくさんのテントを置いて、キャンプシーンをイメージできるように。デッキ上で展開しているところが一番の推し。入ってきた客の期待をもっと超えられるように、店舗から出た際にまた来たいと思ってもらえるような店にしたい

 
 

宮島名物「揚げもみじ」を揚げたてで

続いて、地元スーパー「フレスタ」。広島県内最大規模の店舗を出店し、限定商品で厳しさが増す流通業界の生き残りをかける。

フレスタアルパーク店・米今宏貴マネージャー:
映えるスイーツということで、色鮮やかなカットフルーツを置いています

ほかにも、スイーツピザやクリームパンの「八天堂」とコラボしたスイーツバーガーなど、店舗限定の商品が約100種類も並ぶ。

クリームパンの八天堂とコラボ
クリームパンの八天堂とコラボ

さらに差別化を図るため、新たなサービスを開始した。

加藤雅也アナウンサー:
見慣れない機械ですが、一体なんですか?

フレスタ アルパーク店・米今宏貴マネージャー:
お客さんができたてをすぐに注文できる券売機になっています

加藤雅也アナウンサー:
揚げ物をオーダーして、その場で揚げてくれるんですね

加藤雅也アナウンサー:
揚げもみじとありますが、宮島の?

フレスタアルパーク店・米今宏貴マネージャー:
そうです。今回特別にやらせてもらうことになりました

実は、スーパーで揚げ紅葉を販売するのは初めてのこと。ここにしかないサービスを展開している。

加藤雅也アナウンサー:
さくさくで、宮島ではないんですが宮島に来た気分

揚げたて 宮島のもみじまんじゅう
揚げたて 宮島のもみじまんじゅう

フレスタ アルパーク店・米今宏貴マネージャー:
「食から始まるエンターテイメントストア」というコンセプトで、売り場でもわくわくできるような商品や接客を目指しています

30種類の動物とふれあい 子供に人気

そして、県内初出店となる「Moff animal cafe」では、約30種類の動物たちを前面に押し出した戦略で挑む。

 
 

加藤雅也アナウンサー:
ひよこなどのかわいい動物と触れ合うことができます

Moff animal cafe アルパーク店・三浦由佳店長:
身近に動物と触れ合える空間を目指しているので、買い物帰りに動物と触れ合って、動物を好きになってもらえるきっかけ作りをしています

子どもたちは、普段見かけない珍しい動物に興味津々。

子ども:
やわらかい。ひよこ、ふわふわしてる

子ども:
(ヘビを見て)怖い。にゅるにゅる

Moff animal cafe アルパーク店・三浦由佳店長:
実際に体験することで、動物はこんなに可愛らしい、危険な面も持っているんだとか、自分の知識として増やしていただいて。みんなが動物を好きになってもらえるような場所になれたらいい

子どもから大人まで、買い物や体験を楽しめる地域密着の新スポット。今後、広島の人の流れが変わるとみられる。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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