4月19日未明に発生した福岡・北九州市小倉北区の旦過市場の火災。
“北九州の台所”と呼ばれ、100年にも及ぶ歴史を持つ市場の火災は、発生から60時間以上がたった21日夜にようやく鎮火が確認された。
この記事の画像(9枚)この火災で40店舗以上、約1600平方メートルが焼けた。警察の調べによると、市場に隣接し約30の飲食店が集まっている「新旦過横丁」の一角の焼け方が激しく、この周辺が火元の可能性が高いとみて、引き続き出火原因などを調べている。
現場騒然 明かりが消え立ち尽くす人も
取材班は、出火直後の市場の内部の様子を捉えた防犯カメラ映像を入手した。
映像には、火災の発生を知ったのか、人々が店の中から次々と出てくる様子や携帯電話で情報を確認する人の姿が映っている。
その後、市場の中の明かりが突然消えた。いったい何が起こったか分からない様子で立ち尽くす女性たち。その間を後ろから割って走り去る人たちの姿から、騒然とした様子が見て取れる。
別の位置に設置されていたカメラでは、通路の奥で煙が漂う様子が確認できる。
煙の方に向かって男性が走り去るが、すぐに慌てた様子で戻って来きた。そのわずか数秒後、奥の通路には煙が充満していた。
ほどなくして消防隊員が駆けつけ、市場の中にいる人たちに指示をする様子も確認できる。
焼けた店舗のうち、約30店舗の代表は21日夜に会合を持ち、協力して復興を目指すために行政との折衝などにあたる被災者の会を立ち上げた。
(テレビ西日本)