100円ショップのトップ企業、大創産業が展開する3つのブランドが揃って銀座に進出する。

「世界で通用するかチャレンジしたい」

東京・銀座のマロニエゲートに15日オープンするのは100円ショップのダイソー、300円ショップのスリーピーなど3つのブランドのグローバル旗艦店。
ワンフロアに集まり、同時オープンするのは初めての試みで、13日報道陣に公開された。

この記事の画像(9枚)

大創産業・鈴木拓取締役:
今までダイソーだけではとりこぼしたお客さまもいたと思います。 同時に出店することによって全てのお客さま、老若男女のお客さまを囲い込みたい。

今回リブランディングした300円ショップ「スリーピー」では、“大人かわいい”をテーマにくすみカラーの雑貨をそろえている。

国産のカトラリーなど長く使えるシンプルなものをテーマにした「スタンダートプロダクツ」では、銀座店ではじめて今治産タオルを展開するほか、リサイクルコットンを使ったキッチンクロスも販売する。

銀座の旗艦店が力を入れているのが、環境配慮型の商品だ。
ダイソーでは、サトウキビの絞りかすから作られた紙皿やペーパータオルなどのほか、木製のスプーン、紙ストローなど環境に配慮した製品がずらり。

フリマアプリなどで使える梱包材を集めたコーナーには、環境に配慮した紙のクッションが入った封筒など脱プラスチックの商品が並んでいる。

大創産業・鈴木拓取締役:
世界中の情報が集まるこの街でチャレンジしてみようと。トライアンドエラーを繰り返しながら 本当に世界で通用するのかチャレンジしていきたい。

“高額ワンプライスショップ”の可能性も

内田嶺衣奈キャスター:
マーケティングアナリストの渡辺広明さんに聞きます。大創産業が展開する3つのブランドが揃って銀座・有楽町エリアに進出しますが、どうご覧になりますか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明さん:
感度の高い女性からの支持が求められる銀座・有楽町エリアに3ブランドのグローバル旗艦店を進出させたのは、今後を見据えた新たな挑戦の始まりと見て取れます。

特に女性を意識したブランド業態である「スリーピー」や 環境に配慮した素材などを打ち出す「スタンダートプロダクツ」は 100円にこだわらず、300円以上の商品を豊富に取りそろえることで新たな顧客の獲得にも役立ちそうです。

内田キャスター:
銀座・有楽町エリアというと、会社帰りの感度の高い女性も多く訪れそうですね。

渡辺広明さん:
これまではダイソーよりも価格レンジが高い無印良品などと顧客の棲み分けが出来ていましたが、今後は生活必需品の分野でセンスのいい女性の支持を競うことになると思います。
こうした新しい挑戦の背景としては、薄利多売のビジネスを支える商品調達の環境が近年、悪化していることが指摘されています。

内田キャスター:
商品調達環境の悪化とは?

渡辺広明さん:
ここ数年、商品の製造を担ってきた新興国の人件費や原材料の高騰は、100円均一での商品提供には逆風となっています。
さらに、コロナ禍やウクライナ問題による原油の高騰、コンテナ船不足による物流費のアップ、輸入にマイナスとなる円安など様々なネガティブ要素が加わっています。

今後、低いコストで商品を安定調達するのは容易ではないため、商品単価を上げる新たな挑戦の背中を押していると思います。

内田キャスター:
確かに、価格が300円や500円といった商品の品揃えが増えてきた印象があります。

渡辺広明さん:
ダイソーは海外に2000以上の店舗を展開していますが、海外店舗も日本と同じように商品調達コストが上がってくるので、日本と同じように価格に幅をもたせてくると考えられます。

商品開発は100円ショップで培った手法を活かして、500円、1000円のプライスレンジの商品をすでに展開していますが、今後は中長期的に考えると、1万円、10万円など高額商品を展開するワンプライスショップまで業態の幅を広げていく可能性もあると考えます。

内田キャスター:
100円ショップで買い物をすると「これが100円!」といつも驚きがあります。 いわゆる「コスパの良さ」は 他の価格帯でも消費者の支持を広げる鍵になりそうです。

(「Live News α」4月13日放送分)

Live News α
Live News α
メディア
記事 793