自民党の衛藤晟一元少子化相が8日、所属する二階派を退会する意向を固めたことが分かった。
二階元幹事長の率いる二階派に所属していた衛藤氏は衆議院議員を4期務め、現在は参議院議員3期目。安倍元首相に考えが近く、安倍政権では少子化担当相や首相補佐官を務めた保守派重鎮の一人。関係者によると、衛藤氏は、二階氏に対して既に派閥退会の意向を伝えたという。
衛藤氏の退会が了承されれば、二階派の所属議員は42人となる。二階派を巡っては、2月に片山さつき元地方創生相が派閥の退会勧告を受け、退会している。
一方で、6日には二階派幹部の武田良太前総務相が、菅前首相に近い佐藤勉前総務会長と会談し、菅氏を中心とした「縦割り打破」を掲げる勉強会への二階派の参加を確認するなど、党内の動きが活発化している。(画像は、二階派の会合に出席する衛藤氏・3月10日)