この時期1日3万人以上が訪れ、“インスタ映えスポット”としても知られる埼玉・幸手市の県営権現堂公園。この公園の菜の花畑に立ち入って写真を撮る人が相次ぎ、一部の花が踏み荒らされている。

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“立ち入り撮影”相次ぐ

県営権現堂公園の菜の花畑は、花を守るため看板やロープなどで立ち入りが規制されている。

ルールを守って、歩行エリアから菜の花などを撮影する人の姿が見られる一方で、菜の花畑に入って撮影している人の姿も見られる。

公園側によると、菜の花畑の一部のエリアは景観が悪くなることもあるためロープがない場所があり、そこから立ち入る人が相次いでいるという。

権現堂公園 中村誠 前事務局長:
菜の花も花は年に1度しか咲きませんので、花を大事にしていただきたい。

踏みつぶされた菜の花

6日に取材したところ、女性3人組が歩行エリアから躊躇することなく、菜の花畑に入り、何度も入れ替わり記念撮影する様子が見られた。

この一帯にはロープや看板が設置されておらず、そのためか人が立ち入ってしまい道ができている。至る所に踏みつぶされた菜の花が確認できる。

公園によると、2022年は菜の花の咲きが悪く、道と勘違いしてしまうのではという。

「良い写真が撮れると思って」

中に立ち入っていた人に話を聞くと……。

菜の花畑に入った女性:
中に入った方がすごくいい写真が撮れるかなと思って。でも入っちゃいけないって看板がなかったんで、入っていいかなって思っちゃいました。
道っぽいのがあったので、みんな入ってるのかなって思ってそのまま入っちゃいました。

菜の花畑に入った男性:
ロープとか張ってあるところは入っちゃいけないって分かるけど、そこのところ(ロープのない場所)ぎりぎりオッケーなのかなって。

公園を管理する担当者は――。

権現堂公園 中村誠 前事務局長:
多くの方は、写真を撮りながらだんだん中へ入っていく。そうしますと“道”ができますから、その“道“に入っていいんだろうと思う方が増えてきます。そうならない(立ち入らない)ようにお願いしたい。これはお願いしかございません。

(「イット!」4月6日放送)