ブチャ市長現地で語った“凄惨な出来事”

大勢の民間人の遺体が見つかり、“大量虐殺”が行われたとされるウクライナのキーウ近郊の街、ブチャ。

ブチャ市のアナトリー・ペドルク市長がフジテレビの情報番組「めざまし8」の単独インタビューに応じた。日本メディアの取材は初。「ロシアの蛮行を市長として伝えたい」として取材に臨んだ。市長との主なやりとりの全文詳細は次の通り。

――現在どんな状態か?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
ロシア軍をブチャからウクライナ兵が追い出しました、ロシアのキーウを陥落させるという特殊作戦は失敗に終わったのです。ただ沢山の命や経済的なものも失いました。ブチャはきょうで解放されて4日目を迎えます。今、亡くなった一般市民を数えてるところです。ブチャは小さいが亡くなった人たちがとても多いのです。その数は子供、女性、男性、320人にも。ロシア兵…これからロシア兵とはもう言えないような、行動が野蛮人を超え、良心もない、名誉もない、戦争の倫理もない。一般市民を殺したり、爆発させたりした。ブチャにいたロシア軍は極東、ウラジオストック、ハバロフスク方面から来た軍隊。私も軍で活動したことがあります。あんなことする人は野蛮人としか言えません。ロシア軍は大統領から指示を受けてやってきたわけです。キーフを落とすことができなかったから一般市民を殺し始めた。

――ロシア軍がブチャにやってきたことについて

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
まず一般市民を捕まえて手足を縛ってレイプし、銃で撃ちマンホールに入れたのは野蛮人です。これはウクライナ人に対するジェノサイド(大規模虐殺)です、ただの人殺しです。ウクライナ人はみんなもう自分の選択肢を自分で決める民主主義社会にしたいのです。

――ロシア軍を撤退させどんな状態になったか?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
私たちは地方自治体でいま破壊されたライフラインを立て直しているところです、戦争が始まって3日目でブチャだけじゃなくて沢山の場所が爆破され、ライフラインが崩壊させられました。私たちをいつもサポートしてくれるポーランド、ラトビア、ドイツ、ルーマニアが財政的に、経済的にさらにウクライナ人を受け入れてくれたことには感謝です。 私は小さな町の小さな人間です。日本のサポートがとても役に立っています

「街は建て替えるが命は戻らない」市長訴え

リモート取材に応じるブチャ市長
リモート取材に応じるブチャ市長
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――いま何に困っているか?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
今困ってるのは、世界で2番目の強大な軍事力の国と戦っているということです。この戦争でウクライナ人だけで戦うことはできません。そのため、私たちをサポートしてほしいのです。我々も自由な民主主義社会にしたいのです。これが一番困って心配していることです。戦争を早めに終えて、ウクライナの国も形が変わらないでほしい。ロシアに対して各国から起こされた制裁を言葉だけではなく実際にそれを実現してほしいのです。

――戦争が始まったときどこにいたか?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
戦争が始まった時からずっとブチャにいました。市民みんながうまく避難するための「緑の廊下」を作ってました(「緑の廊下」とはウクライナ軍が守って沢山の人々が安全に避難するための道)私と3600人がブチャに残って一カ月みんな助け合ってブチャを解放するために動いていました。私も大変だったが私より一般市民がもっと衝撃を受けて大変な思いをしました。

――市長の身には危険が起きたか?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
我々は前向いて戦ってましたが、背後からベラルーシがやってきたのは危険でショックでした。   私が見つかったら絶対殺されるのは分かっていたので順調に逃げることができました。ずっと私をロシア軍が探していました。5日目で見つからなかったので自宅が爆撃を受けたのです。

――ロシア軍がひどいという点は?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
ロシア連邦軍の中で、ブチャではカディロフの軍、チェチェン軍やブリヤート人と、どんな軍よりも、ひどい殺しで、レイプしたり一般市民に暴力したり、町を壊したりしました。町を立て替えられるけど失った命はもう戻せないのは悲しい思いです。妊娠している女性が避難の際に殺されました。あと一般市民の住宅に入って冷蔵庫、洗濯機。電子レンジを盗んでベラルーシに送っています。

――ロシア側は民間人の殺害などを否定していますが?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
みんなロシア国民がウクライナへ来て、どんな状態なのかは見れば全部理解すると思います、もう無傷の場所がないのです。ロシアを今ウクライナとともに止めないと、次々戦争を始めていくので皆さん力を合わせてロシアを止めましょう。フジテレビ、このニュースをみんなに知らせてくれてどうもありがとう。

――プーチン大統領の行動どう思いますか?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
みんながよく知っていると思います。プーチン大統領の言葉は誰も信用しません。私たちはウクライナのために戦い続けます、私たちはもうEUに入ったということで行動しています。

――プーチン大統領の行動に怒りは?

ブチャ市 アナトリー・ペドルク市長:
プーチン大統領の行動はファシズムです。どんな市民でも大変なことがあります、我々はこの大変さを乗り越えます。これからロシアと経済的、政治的につながることはもうないです。これは全部プーチン大統領が起こしたことの結果です。

(「めざまし8」4月6日放送より)