母国・ウクライナを守るため戦っているロックバンドのメンバー。彼らは先日SNSを通じて、世界的アーティストのエド・シーランにメッセージを投稿。すると、なんと本人から返事が。めざまし8は、彼らにその時の心境を独自に取材しました。

ウクライナで活躍ロックバンドの“願い”…エド・シーラン「ビデオを見ました」

この記事の画像(7枚)

破壊された建物や戦車の残骸。至る所に戦争の爪跡が残る、ウクライナの首都キエフ。そこで祖国を守るために銃を手にした男性たち。実は彼らは、ウクライナで活動するロックバンド、「アンティティラ」のメンバー。過去にはアメリカやカナダでもツアーを行ったことがある、人気の5人組です。現在は、軍に協力し、負傷兵のサポートなどをしているといいます。

そんな彼らの願いは、イギリスで開かれる、ウクライナ支援コンサートへの出演。

そこで、「アンティティラ」のメンバーは23日、出演者の1人である世界的アーティスト、エド・シーランに、“キエフから中継で出演させてほしい”とSNSを通じて発信しました。すると…

エド・シーラン:
こんにちは。ビデオを見ました。ありがとう。
 

なんと、エド・シーラン本人から返信がきたのです。

エド・シーラン:
全てのウクライナ人に言いたいのは、私は皆さんを愛し一緒にいます。来週のイベントに参加できることを誇りに思っています。あなたたちの音楽を聴くのを僕も楽しみにしています。
 

キエフからの参加に賛同してくれたエド・シーラン。わずかな希望を託して発信した、戦地からの思い。それはウクライナからイギリスへ。エド・シーランの元へ届いたのです。その時の心境を「アンティティラ」のメンバーに聞きました。

コンサートへ出演叶わずとも「ただただ感動」

「アンティティラ」ボーカル タラス・トポーリャさん:
私たちのマネージャーはエド・シーランの大ファンなんです。そのマネージャーからコンサートの話を聞いて、発信してみようと思い立ちました。
 

しかし、コンサートへの出演に関しては。

「アンティティラ」ボーカル タラス・トポーリャさん:
開催者からは、僕たちが軍服を着ているので、残念ながら今回はチャリティーコンサートなので生出演は難しいと言われました。世界的に有名な彼が応援してくれるなんて、ただただ感動しています!
 

希望していたキエフからの中継出演は叶わなかったものの、とても勇気づけられたといいます。そして、「Concert for Ukrain」と名付けられた今回のイベント。日本円で約4800万円の収益が見込まれていて、それらはウクライナに寄付されるということです。

(「めざまし8」3月30日放送)