とんこつラーメンの人気店「一蘭」で、販売価格をめぐる圧力疑惑が浮上している。一蘭が自社ブランドのカップ麺を値下げしないよう小売店に不当な圧力をかけた疑いで、公正取引委員会が調査していることが分かった。

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490円カップ麺 “値下げNG”圧力か

一蘭は、商品化したカップ麺について、小売店に対し“値下げNG”の圧力をかけた疑いが持たれている。

一蘭のカップ麺は、2種類の粉末スープと「秘伝のたれ」がついていて、具は入っていない。それでも価格は税込490円と普通のカップ麺の2倍以上高い“強気の価格”が話題となり、これまで500万食以上を売り上げている。

街の人からは、「高すぎるから興味を引くのではないか」「気になる」「食べてみたい」といった声が聞かれた。

独占禁止法違反の疑い

一蘭といえば、コロナ前から個人ブースで食べる「味集中カウンター」が特徴的で、コロナ禍でさらに脚光を浴びている。

関係者によると、一蘭は数年前からカップ麺や乾麺を値下げしないよう小売店に圧力をかけていた疑いがあり、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで調査している。ブランド価値の低下や値崩れを防ごうとしたとみられるが、消費者にとっては安く購入する機会が奪われることになる。

小売店の値段を調べると、希望小売価格の490円で販売する店が多く、なかには50円高い540円で並ぶ店があった。

一蘭は「調査に全面的に協力している。詳細はコメントできない」としている。

(「イット!」3月29日放送分より)