千葉・南房総市の「浜焼き屋」では、先月から食べ放題料金を400円値上げした。都内の貝料理専門店でも、主要な貝類の仕入れ価格が軒並み高騰し、コース料理の値上げを余儀なくされている。「貝」が値上がりしている背景を取材した。

不漁とコスト増で貝が高騰し食べ放題店も値上げを決断

新鮮な魚や貝をその場で焼いて、思う存分味わえる海鮮浜焼き食べ放題。

しかし、千葉・南房総市の道の駅では貝の仕入れ価格上昇により、値上げに踏み切る苦渋の決断を下した。

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房総の駅とみうら「浜焼き屋」店長
心苦しいところがあるんですけれども、店を存続していくためには、どうしても必要な値上げでして…

イット!取材班が訪れたのは、浜焼き90分食べ放題が人気の「房総の駅とみうら『浜焼き屋』」だ。

ずらりと並んだ新鮮な魚介類を好きなだけ選べるとあって、お昼どきには多くの人が焼きたての味を楽しんでいた。

客:
めっちゃ楽しいです。いろんなのがあるので。

客:
焼きながら食べるというアクティビティーとしてもおもしろいし、味うまいし最高です。

房総の駅とみうら「浜焼き屋」で食べ放題を楽しむ客
房総の駅とみうら「浜焼き屋」で食べ放題を楽しむ客

客:
おなかいっぱいになるまで貝を食べて帰ります。

石渡花菜アナウンサー:
浜焼きということでホタテを焼いていますが、ぐつぐつしていておいしそうです。すごく大ぶりなホタテですね。もうできたかな?

自ら焼いたホタテの味はどうだろうか。

石渡花菜アナウンサー:
じっくり焼いたプリプリのホタテ、いただきます。香ばしい香りがします。身はもちろんプリプリですが、口に入れた瞬間、磯の香りがふわっと広がってすごくおいしいです。

この店の浜焼き食べ放題はこれまで3980円だったが、2月21日から400円アップの4380円に値上げされた。

房総の駅とみうら 「浜焼き屋」店長:
ホンビノス貝は2年前と比べて倍に、サザエも去年に比べると200円/1kg上がっている。

温暖化による海水温上昇などの影響で貝の収穫量が減少したことに加え、配送コストの上昇などが重なり、仕入れ値が上がっているという。

房総の駅とみうら 浜焼き屋・店長:
お客さんには大変申し訳ないと思うんですけれど、先月から値上げさせていただいた。店を存続させていくにはどうしても必要な値上げでして。

多くの貝が数年で2倍の高値に専門店は産地変更で対策

一方、東京・中央区八丁堀にある貝料理専門店「貝や ほくと」。

大きな貝殻に盛られた「貝刺し盛り合わせ」や肉厚の「ホタテバター」などがコース料理で楽しめる。

市場で仕入れたばかりの貝、その仕入れ値はどうなっているのか?

貝や ほくと・阿部和雄代表:
赤貝は1個約400円、ホタテ貝は600円弱です。約4〜5年前は赤貝が約200円で売っていました。ホタテも約200円でした。高いなと思いますね。

赤貝やホタテだけでなく、多くの貝の価格が数年前の約2倍になっているという。

貝や ほくと・阿部和雄代表:
タイラガイも1個約1800円、5年前は1000円もしませんでした。

貝が高いこの状況を受け、去年末からコース料理を1000円ほど値上げせざるを得なくなった。

貝や ほくと・阿部和雄代表:
瀬戸内海のものなどは、今年は不漁で非常に高くなってきている。海面温度の上昇などによって、養殖も厳しい状況です。

この店では産地を変えるなど仕入れを工夫することで、できるだけ価格を維持していきたいとしている。
(「イット!」3月5日放送より)