東京・渋谷区のカレー店は、ランチ営業終了後に「ワインバー」へと姿を変える。このように一つの店舗を時間帯で使い分ける「二毛作飲食店」が注目を集めている。飲食店向け店舗のマッチングサイト「シェアレストラン」の成約件数は、2025年度に過去最多の1125件を記録している。
昼と夜で違う顔を持つ二毛作飲食店
ランチタイムでにぎわう東京・渋谷区にあるカレー店「スパイスカレーBOCA 代々木店」。
客:
スパイスが効いてて、おいしい。

お店自慢のカレーには、20種類以上のスパイスと和風だしが融合している。900円から味わえる「ヤサイカレー(税込み900円)」や「チキンカレー(税込み950円)」が人気だ。

ところが午後2時過ぎ、ランチタイムを終えると、休む間もなくメニューをベリベリ剥がし出すなど、片付け作業に取りかかる。

スパイスカレーBOCA シェフ・ラマさん:
昼は自分たちがカレー屋をやって、夜はワインバーみたいな感じです。

実はこのお店、昼と夜で違う顔を持つ「二毛作飲食店」だ。
4日午後7時頃、同じお店を訪れてみると、暗がりの中で開店の準備をする男性の姿があった。店内にはボトルがずらりと並び「ワインバー」に変身していた。

坂本ワイン研究所 店主・坂本正紀さん:
「普通グラスじゃ飲めないよね」というワインを結構並べています。『安く提供するから(ワインの)研究に付き合ってね』というコンセプトのワインバーです。

ソムリエの坂本さんが営むこのお店は、通常ボトルでしか頼むことができないワインもグラス1杯から飲むことができる実験タイプの店舗だ。

今後の本格的な出店を目指し、おいしいワインを発掘するために夜の時間帯だけ間借りしているという。
間借りマッチングで開業した店は年々増加
坂本さんが利用したのが、二毛作店舗マッチングサイト「シェアレストラン」。

吉野家ホールディングスが運営している、店舗を貸したい人と間借りしたい人をつなぐサービスだ。
スパイスカレーBOCA シェフ・ラマさん:
夜は自分たちが思ったよりもお客さんが少なかったり、食材の値上がりもあって人件費も高いので。

こうした背景もあり、マッチングで開業した店は年々増加している。2025年度はサービス開始以降最多の1125件にのぼったという。

夜は人気ラーメン店を手伝い、昼間はバーの店舗を使わせてもらい、自分のラーメンを提供しているという男性。
その目的はスケールもでっかく、自分のラーメンをビジネスモデルとして広げていきたいと言う。
これでいいのだ・きたろうさん:
「これでいいのだ」というパッケージ。他の人にやってもらえるような方向性はないかな、というのが最終目標。
さまざまな試みで増える二毛作飲食店。客にとっても楽しみが広がるとあって増えている。
(「イット!」3月5日放送より)
