おいしい手料理を振る舞ってもらった時、「おいしい」「ありがとう」などと感謝の気持ちをきちんと伝えているだろうか? 今Twitterで、ある男の子の伝え方が話題となっている。
6歳(投稿時は5歳)と2歳の息子の母親である菅原さくらさん(@sakura011626)が投稿したのは、長男くんが夕食の時に定期的に行うというかわいいやり取り。
夕飯のとき、5歳長男に刺さるおかずをつくると「シェフをよんでくれ!」と言われ「私です」と答えると「きみかね! おいしいごはんをありがとう」と握手を求められるの、かわいい。だいたい週2くらいある。
高級レストランなどで見かけそうな品のある褒め方なのだ。「きみかね」という言葉のチョイスだけでなく握手という動作まで、5歳とは思えない大人びた称賛の仕方だ。「私です」と答える母親もノリがいい。
普通に褒められるだけでもうれしいと思うが、こんなかわいらしいやり取りがあると、思わず笑みがこぼれてしまうことだろう。

このやり取りには「微笑ますぎるw」「素晴らしい息子さん」「可愛い過ぎますね」といった、長男くんへの称賛や、中には「子ども授かったらやりたいことリストに入れます」「私もこのやりとりしたい」といった母親をうらやむ声が多く寄せられ、16万を超えるいいねがつく話題となっている(3月28日時点)。
「シェフをよんでくれ」は父親の影響
「シェフをよんでくれ」はドラマや映画などのシーンでたまに登場するが、実際に目にする機会はほとんどないだろう。長男くんはどのようにして知ったのだろうか?また、どういったお子さんなのか?
母親の菅原さくらさんに話を聞いてみた。
ーーいつ頃から、何がきっかけで「シェフをよんでくれ」をするようになったの?
1年くらい前からかと思います。もともと夫がいろいろな褒め方をしてくれる人で、「シェフを呼んでくれ」も言っていたため、夫の真似をしたんだと思います。
ほかにも1年前くらいから、大人の真似をして、毎晩ごはんのときに乾杯の音頭をとるようにもなりました。「今日は晴れていて公園に行けて楽しかったです、かんぱーい」とか「一週間お仕事おつかれさまでした、週末楽しみましょう、かんぱーい」とか言って、お茶などで乾杯しています。最近は2歳の弟が兄の真似をして、乾杯の発声をしたがるようになりました。家族でいろいろ伝染しています。

ーー「シェフをよんでくれ」という褒め方をされて、受け取る側としてはどう?
もちろんうれしいです!ただ、正直に申し上げますと、わりとこういう系統のやりとりが多いもので「いつものかわいいやつの内のひとつ」くらいの感覚でした……。なので、特別おもしろいな、とは思っていませんでした。
苦手な食べ物が出てきたときも大人びた対応
ーー長男くんはどういった子なの?
明るく陽気、ちょっとビビりなお調子者です。いつでも歌ったり踊ったりしています。口が達者で、親のことも大人のように褒めたり気遣ったりしてくれます。コミュ力おばけで、公園に行くとすぐ知らない子と遊んでいます。寝る前は毎日、寝室に行く前に投げキッスをしてくれます。

ーー長男くんが好きな料理は?
唐揚げやカレー、餃子、グラタンといった子どもらしいメニューも好きだし、ブロッコリーの胡麻和えやさつまいもの甘煮、ピクルス、にんじんラペのようなただの常備菜も好きです。
ーー逆に苦手な食べ物の時はどういった反応をするの?
「これは……僕はちょっといいかな?」とだけ言って、しれっとよけています。これはこれで大人びた感じです。

長男くんが苦手なのは、ちょっと癖のある野菜や大人向けに味つけした副菜だそうで、基本的に何でもよく食べるという。しかし苦手なものも、母親が「絶対これ好きな味だから!」と、とりあえず一口つっこんでみると「おいしいじゃ~ん!」と、食べてくれるときもあるのだとか。
ちなみに、投稿時の褒められたというメニューは、ゆで豚、揚げなす、さつまいもの甘煮、かに玉、ピクルス、白菜と納豆の味噌汁だっだそう。とてもおいしそうなラインナップだが、子どもが好きそうなメニューかと言われると悩ましい。もしかしたら長男くんは、舌も既に大人びているのかもしれない。
親指いいねの「Good job!!」の時もある
ーー「シェフをよんでくれ」の他にも褒め方はある?
「Good job!!」と言ってくるときもあります。保育園の着替えの支度(一応本人がやるルール)を手伝ったり、好きなテレビ番組を録画しておいたりすると、そうやって褒めてくれます。料理中に味見をお願いすると、だいたい感想は「Good job!」(親指いいねポーズ付)です。
ちなみにこの「Good Job!」も、子どもたちが何かいいことをしたときに私たちが言うため、長男に吸収されました。あとは、なにかとギャルのように「かわいい~」と言ってくれます。
ーー投稿には多くの反響があり、話題となっているがどう感じている?
思いがけないバズだったので、毎日のようにこういう言葉をもらっている今はとても貴重なんだなというか、なにげない日常をもっと噛みしめていきたいなと、あらためて思いました。

なお、2歳の次男くんも「おいしい!」という気持ちをきちんと伝えてくるそうで、まだあまりしゃべれないながらも「まーま、おいちよ!」「わーいわーい、(名前)のすきな〇〇だ~」と笑顔で言ってくるそう。
長男くんの大人びた褒め方は、両親が褒める様子を真似たものだった。これからも家族で素敵なやり取りを続けていってほしい。
(画像提供:菅原さくらさん)
夕飯のとき、5歳長男に刺さるおかずをつくると「シェフをよんでくれ!」と言われ「私です🤚」と答えると「きみかね! おいしいごはんをありがとう☺️」と握手を求められるの、かわいい。だいたい週2くらいある。
— 菅原さくら (@sakura011626) March 14, 2022