温泉地の数が全国3位を誇る新潟県。そんな「温泉県」のなかでも、今回は湯沢町にある変わった日帰り温泉施設をご紹介する。
タオルも染まるほど濃厚…人気の茶色い濁り湯
夏はフジロック、冬はスキーやスノーボードと、1年を通じて多くの人が訪れる新潟県湯沢町。
![新潟県湯沢町](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/700mw/img_669d135c40bf06533a91b68bb1b6861c300034.jpg)
そんな湯沢町で人気の温泉施設が、「苗場温泉 雪ささの湯」だ。
![苗場温泉 雪ささの湯](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/5/e/700mw/img_5e6b33bf29962e9f07b11baaf978d8cd204510.jpg)
このお湯の特徴が…
リポーター 今泉あいさん:
お湯が茶色く濁っているんですね
![茶褐色の濁り湯は、タオルも染まってしまうほど濃厚](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/6/700mw/img_d65f63ba65e415955e5591ebe2ae9bda203580.jpg)
ただの濁り湯ではない。雪ささの湯は、タオルが染まるほど濃厚なのだ。この茶褐色の湯は100%源泉かけ流しだといい、美しい染物までできてしまうほどだ。
![雪ささの湯のお湯で染めたタオル](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/700mw/img_810cbe6fc9b89952ab3cac8dc609d8d5191185.jpg)
なぜ茶色いお湯になるのか。雪ささの湯によると、湧出時は無色透明に近く、鉄分を含んだ温泉が空気に触れると酸化がはじまり、時間が経過すると赤色や赤褐色に変色するのだという。
タオルや服が茶色くなることもあるため、気になる人はしっかりシャワーで流すことをおすすめする。
![広い露天風呂 ※撮影のためタオルを着用](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/700mw/img_253b48cc3ddfc75f4e375a6c4bdde235231066.jpg)
「カップル」は男女だけじゃない…2人組だと誰でもおトク!
雪ささの湯によると、フジロックの開催日は1日に1000人も訪れ、脱衣所の外まで行列ができるという。
そんな、地元の人だけでなく観光客にも愛されるこの施設には、料金設定にもこだわりがあった。通常は大人1人900円、大人2人で1800円なのだが、「カップル」は1600円と、200円お得になる。
![お得な「カップル価格」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/700mw/img_358a0881c6a5512020b05b6045a2bff3164536.jpg)
師田社長は「男女でも、男性同士・女性同士でも、2人組は全員カップル。お得に温泉に入ってほしい」と話している。
![雪ささの湯 師田富士男社長](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/0/700mw/img_300f455c97c0d7a768d3e55cd3276d80139161.jpg)
![リポーターの今泉あいさん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/700mw/img_2171eb1570e071154ed1d03163ec7e09159668.jpg)
2人組で立ち寄った際は、誰でもお得になる魔法の言葉「カップルです」と伝えてみてほしい。
80年以上の歴史 越後湯沢駅近くの昭和レトロな温泉
続いて紹介するのは、越後湯沢駅東口から徒歩3分のところにある「江神温泉浴場」。アーケードがあるため、雨や雪の日でも気兼ねなく訪れることができる。
![上越新幹線も停まる越後湯沢駅](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/d/700mw/img_8de22a19db19ccb60fb19d249f055e79188674.jpg)
![駅前商店街の一角にある「江神温泉浴場」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/c/700mw/img_acf988e9de29f8aff881c90a14df5a81278498.jpg)
銭湯のようなたたずまいが印象的なこちらの温泉施設は、1938年に開業。80年以上にわたって地元の人々や観光客を癒し続けてきた、歴史ある温泉だ。
![歴史のある温泉](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/700mw/img_828f3762ed02f55ac52f9d0abad121c6175539.jpg)
地元の人によると、「昭和の初め頃、旧湯澤村の西丘に鎮座する熊野神社の氏神様が氏子の夢枕に立ち『江沢川沿いに温泉が有る』との教えのもとに温泉を掘り当てた」との言い伝えが残っている。
管理人は温泉ソムリエ お風呂好きが縁で移住
そんな江神温泉を管理しているのが、門田和也さん(32)。実は埼玉県出身で、温泉ソムリエの資格を取るほど、大のお風呂好きだという。
![門田さんは温泉ソムリエの資格も持つ](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/700mw/img_024953954fe6eccabf9187b63b825f9c144561.jpg)
お風呂の仕事に携わりたいと、2020年4月にこの施設を引き継いだ。そんな門田さんが管理する江神温泉浴場は、昭和レトロな雰囲気が漂う。
リポーター 今泉あいさん:
浴槽もかわいらしい形
![かわいらしい形の浴槽](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/7/700mw/img_a7bd28d46c74b56f2eca9e2d7f661ed3201311.jpg)
江神温泉は湯量が多く源泉温度も高いため、加熱することなく常に浴槽に温泉を入れ続けている。そのため、温泉の鮮度は抜群だ。
![透明でサラサラしたお湯](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/a/700mw/img_3a60ff2cac45a4f5b89acb9b2a9db46479745.jpg)
温度は高めだが、冬でも湯上りは体中ポカポカ。透明でサラサラしたお湯は、肌への刺激も少ないという。
湯上りには、門田さんが全国から仕入れたご当地サイダーが乾いたのどを潤してくれる。
![全国から取り寄せたサイダー](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/0/700mw/img_a043a2f60ed4f3282b75fab3780e2097188503.jpg)
![懐かしい雰囲気を味わえる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/0/700mw/img_d0462373281a0d3be1fe22c49cc3c459208367.jpg)
入浴料は大人1人400円とリーズナブルな価格もうれしい。「湯沢からお風呂の魅力を発信したい」と意気込む門田さんとのふれあいも楽しんでみてほしい。
(NST新潟総合テレビ)