今年の10月14日で、日本に鉄道が開業してから、ちょうど150年になる。

そこでJRグループは4月1日から「鉄道開業150年キャンペーン」として記念ツアーなどを展開するのだが、その中で記念グッズが「スゴイ」と大きな注目を集めている。

キャンペーンのロゴマーク(出典:JRグループ)
キャンペーンのロゴマーク(出典:JRグループ)
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それが「JR全駅入場券」セットだ。JR6社の全ての駅(無人駅を含む)の入場券“4368枚”をセットにした商品で、限定250セットが発売される。気になる値段は送料・消費税込で、なんと70 万円。

(出典:JR東日本)
(出典:JR東日本)

入場券は全て硬券で、専用のバインダーも付属。計画中の仕様では、バインダーはJR各社ごと1冊の全6冊になっており、サイズは縦約27cm×横約46cm、厚み約6~9cm。

重さは入場券を含めると1冊当たり約1.5kg~4.8kgで、6社6冊をあわせた総重量は約15.5kgにもなるという。

硬券(出典:JR東日本)
硬券(出典:JR東日本)

申込みは5月中旬を予定し、4月1日オープンの専用WEBサイトから受け付ける。電話や郵便での受付はなく、限定数を超えた場合は抽選になるという。発送は10月14日から順次行い、入場券の有効期限は来年の3月31日までだそうだ。

この発表を受けてSNSではこの価格についてなど様々な意見が飛び交った。ちなみに定価の70万円を総枚数の4368で割ると、硬券1枚あたりの値段は160.2円となる。

そして、鉄道ファンの中には記念グッズの予備も揃えて置きたくなる人もいるかもしれないが、複数セット買うことはできるのか?近頃話題となる転売対策はするのだろうか?

JR東日本広報部の担当者に聞いてみた。

転売は控えて…場合によっては申込み無効も

――1人で複数セット買うことはできる?

セット数を限定して販売しておりますので、お1人さま1セットとさせていただきます。


――入場券そのものの合計金額はいくら?

入場券部分の具体的な全体価格は公表を控えさせていただきますが、発売価格70万円の大部分を入場券の価格が占めています。入場料金は各駅により発売額が異なり、130円~200円で設定されております。


――セットの入場券を使ったら、やはり回収されて手元に残せない?

JR東日本の駅では駅係員が「無効印」や「使用済印」を押印することで入場券をお持ち帰り頂けます。なお無人駅においては出場時に駅に備え付けの「きっぷ入れ」等に入場券を入れて頂く必要があるため、使用済の入場券はお持ち帰りいただくことができません。JR各社における使用済の入場券の取扱いについては、詳細は恐れ入りますが各社さまへお問い合わせください。


――転売への対策は?

今回の商品は、可能な限り多くのご希望されるお客さまのお手元に届くよう商品数を用意していますが、お申込み多数の場合は抽選となることをご理解いただきたいと考えています。また全てのお客さまに公平にお求めいただくことができるよう、転売を目的とした購入申込はお控えいただきたいと考えております。

なお、申込者の情報と、支払い時・発送先の情報が一致しない場合には、購入申込や抽選の結果を無効とする場合があります。


――「JR全駅入場券」を発表した反響は?

今後どのようなご反響をいただくかは注視してまいりたいと考えておりますが、JR全駅の入場券を硬券、統一的なデザインでセット発売するものであり、専用のバインダーを含め魅力ある、お買い求めいただいたお客さまにご満足いただける商品になるようにしたいと考えております。

画像はイメージ
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ちなみに、鉄道ファンといえば「乗り鉄」「時刻表鉄」など様々なタイプに分けられるが、切符を集めるタイプの人は「きっぷ鉄」などと呼ばれるようだ。

70万円という金額もすごいが、どのような人が購入するのだろうか。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。