ウクライナのコルスンスキー駐日大使が林外相と約1か月面会できなかった問題をめぐり、鈴木貴子外務副大臣は4日、ロシアとの関係の近さから面会要請を放置していたのではないかとの指摘を「事実無根」と否定し、大使と同席したイベントでは親密ぶりをアピールした。
鈴木外務副大臣は、ロシアとの関係が深い鈴木宗男参院議員を父に持つ。
コルスンスキー大使は、面会要請が放置されたとの指摘について3日、ツイッターに「いいえ、林さんの反応はとても速かったです」「(自分と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さんです」と投稿し、その後削除していた。
これを受けて4日の国会で、野党の追及を受けた鈴木外務副大臣は「私が大臣の面会要請を止めていたことはもちろんない。私自身が大使との面会要請を応じなかった、拒んでいた等との論調の報道があるが、それについても事実無根」と否定した。
こうした中、4日、都内で開かれた日本国際漫画オンライン授賞式で、2人は同じ会場に居合わせた。コルスンスキー大使が会場に到着した際には鈴木副大臣が自らエスコートし、関係の良さをアピール。

式典で、鈴木副大臣は「状況が大変厳しい中にも関わらず、コルスンスキー大使にもにもわざわざこうして足を運んでいただいたことにも感謝と御礼申し上げたい」とあいさつした。

日本国際漫画賞の優秀賞には、ウクライナ人の漫画家と原作者による作品が選ばれたが、ロシアのウクライナ侵攻によってオンライン授賞式には欠席した。
この後、コルスンスキー大使はツイッターに「鈴木貴子外務副大臣とお会いする機会があり、喜びを感じている」などと投稿した。
