FNS(フジネットワーク)では、世界の厳しい環境で暮らす子ども達のための支援活動を続けています。2021年度の支援国は「度重なる自然災害に襲われるアフリカの“最貧国”、モザンビーク共和国」。気候変動や新型コロナウイルスの影響により、甚大な被害を受けるモザンビーク共和国の現状をリモート取材しました。

自然災害相次ぐ“最貧国”モザンビーク 

2022年1月、アフリカ南部に位置するモザンビーク共和国をサイクロンが襲いました。これまでに、18万人以上が被災し、少なくとも38人が死亡する被害をもたらしました。

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サイクロンで家を失った女性:
水が襲い、家が壊され、バケツ、服、食べ物を失いました。今は、学校の床の上で毛布なしで寝ています。皆、逃げなければなりませんでした。私たちは全てを失いました。

サイクロンの猛威はインフラすら整っていない国の生活を破壊し、その被害は温暖化の影響で年々甚大なものになっているのです。

2021年もサイクロンが上陸したモザンビーク。豪雨と強風による被害で、6人が死亡、17万人以上が避難を余儀なくされました。

さらに、2019年にはわずか、1カ月半の間に2つのサイクロンが立て続けに直撃。“南半球史上最悪規模”と言われる被害をもたらしました。洪水に見舞われたのは、東京都の面積をゆうに超える広さ。1000人以上が犠牲になりました。

UNICEFモザンビーク 代表:
地球温暖化の結果、モザンビークのような国々がますます嵐の被害を受けており、嵐はより強くなっています。

モザンビークは、人口の約半数が1日およそ200円以下で生活をしている世界で最も貧しい国の一つ。天然ガスなどの資源には恵まれているものの、その恩恵は多くの人に届いておらず、労働人口のおよそ8割が天候に左右されやすい農業に従事しています。

フジテレビは、生活が危ぶまれるモザンビークの農村をリモートで取材。1歳3カ月の男の子を持つ家族に話を聞きました。

“栄養失調”により閉ざされる子どもたちの未来

地域の保健員が、1歳3カ月の男の子の腕周りの長さを測ってみると、「重度の栄養失調」を表す「赤」の一歩手前の状態となっています。

テレサさん:
時々、水位が上がってきて作物をダメにしてしまうんです

相次いで襲う豪雨で、農地が水没。男の子にはわずかなキャッサバ芋しか食べさせてあげることができないのだといいます。地域で子どもたちを診療する医師は…

現地医師インタビュー:
栄養失調は、0歳から5歳までの子どもたちの一番の死因です。私たちは、生活に必要なものを手に入れることにただでさえ苦労しているのに、気候変動が、その状況をより困難にしています。これまでは1週間に1回、子どもたちの栄養状態をチェックしていましたが、コロナの影響で病院の対応が減らされ、2週間に1回となってしまいました。子どもたちの栄養状況を悪化させる原因の一つになっています。

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響も追い打ちをかけたといいます。為す術の無い、もっとも貧しい人たちにのしかかる気候変動やコロナがもたらす「災害」。今、支援が求められます。

「FNSチャリティキャンペーン」では、モザンビーク共和国の子どもたちの為に皆さまからの募金をお願いしています。

募金は、銀行振込やクレジットなどで受け付けています。詳しい募金の方法については、
FNSチャリティキャンペーンHPでご案内していますので、下記URLからご覧ください。

○FNSチャリティーキャンペーンHP 
https://www.fujitv.co.jp/charity/

集まりました募金はユニセフ・国連児童基金を通じモザンビークの子ども達を支援するために活用されます。皆さまのご協力とご支援を心よりお待ちしております。

(めざまし8「FNSチャリティキャンペーン」2月24日放送)