分散登校やオンライン授業が続く小学生たちに「少しでも楽しい時間を」と、教師たちが企画した探検ツアーがオンラインで行われた。
夜の暗い校舎を教師たちが探検
日が沈み、真っ暗になった長野市の裾花小学校。夜の校舎はちょっと不気味だ。

教師:
ここはどこでしょう
懐中電灯とタブレットを手に、校舎の中を歩く教師。2月、2日にわたって行われた「夜の学校探検ツアー」だ。

教師:
怖いんだけど…本当に
教師:
うあぁぁー!
ZOOMで視聴した児童:
掃除ロッカーに骸骨いたんだけど

探検の様子はオンライン配信され、この日は3年生、5年生、6年生の希望者およそ100人が視聴した。
教師:
なんか来た!誰だこれは!

ドラキュラのような格好をした人物が、マントを翻して現れる場面も。
「思い出に残るものを」3年生のアイデアを実現
ツアーの発案者は3年生の児童。
発案者・古川夏妃さん(3年生):
いつもは朝、明るいけど、夜は暗いからなんか出てきそうだからやってみたいと思った

児童・保護者との意見交換会で出た古川さんのアイデアを教師たちが実現させたのだ。
裾花小学校・松本訓幸先生:
コロナ禍で子どもたちは分散登校をしていまして、いろんな制限の中で楽しい行事がなくなってしまっている。何か一つでも思い出に残るものがあれば

新型コロナの影響で学校行事が大幅に変更されている上、まん延防止措置が適用されてからは分散登校とオンライン授業。我慢が続く児童たちに「ほっと一息ついてほしい」という気持ちが込められている。

図書室に音楽室…不思議なことが次々と
児童たちを驚かせる仕掛けは学校中に。
教師:
おお、何かまたいる。あんなところに…びっくりさせないでください。うおぉー!
図書館に現れたのは、なぜかサンタクロース。
サンタ:
きょうは12月ですよね?

教師:
もう2月も終わりに近づいています
サンタ:
あれれ、10カ月間違えちゃったか
教師:
さあ、音楽教室に近づいてきました。ベートーベンの肖像画はどこだったかな…いた!ベートーベンです
すると突然、ピアノの音が鳴り響く。

発案者・古川夏妃さん(ZOOMで視聴):
音、聞こえた…
教師:
ピアノを見てみよう。あれ、いない…。こわーい!
発案者・古川夏妃さん(ZOOMで視聴):
誰もいない…
探検ツアーを終えた児童たちに感想を聞いた。
ZOOMで視聴した6年生男子:
(理科準備室の)骸骨が怖かった。第2弾をやってほしい
ZOOMで視聴した5年生男子:
(音楽室で)音が鳴ってて怖かったです。いろいろ楽しいことができなくなってて、そんな中でもこういう企画を考えてくれる先生たちに感謝したくなるイベント

発案者の古川さんは…。
発案者・古川夏妃さん(ZOOMで視聴):
自分からアイデアが出せて、みんなも楽しめるから一番いいと思った。みんなと一緒だったから怖くなかった

裾花小学校・松本訓幸先生:
びっくりしてくれたか心配ですけど、子どもたちの笑顔を見るとやってよかった
(長野放送)