ウクライナ情勢が緊迫化する中、林外相がロシア側と経済協力に関する会合を行ったことについて、自民党の高市政調会長が17日、「G7の結束を乱そうとするロシアを利することになる。大変強い懸念をおぼえた」と批判した。
林外相は15日にロシアの閣僚と、経済協力についてのテレビ会合を行った。高市氏は自民党の政調審議会でこの会合に触れ、「日本はG7とともに、仮にロシアがウクライナに侵攻した場合には強い経済制裁を取るのだろうという発信を、岸田首相がしていたタイミングで、林外相がロシアの閣僚と経済貿易協力に関する協議を行った。G7の結束を乱そうとするロシアを利することになると大変強い懸念をおぼえた」と述べ、政府の対応に不満を露わにした。
さらに、外務省が「前から予定されている会談だったから」と説明していることについて、高市氏は「臨機応変に会談を延期するとか、色々な方法があったのではないか」と指摘した。
ウクライナ情勢を巡っては、G7首脳が近くオンライン会議を開き、対応を協議する方向で調整している。