島根県出雲市で話題のチョコレート店。チョコ愛あふれる女性オーナーの思いとSDGsにつながる取り組みを、客室乗務員でJALふるさと応援隊の神田千亜紀さんが取材した。
板チョコ70gで2000円から その理由は
――チョコレートは好きですか?
La chocolaterie NANAIRO・西森亜矢さん:
はい、大好きです。食べない日はなくて、1年で20kgは食べている
無類のチョコレート好きと語る西森さん。そのこだわりと愛情をチョコレートに凝縮させている。お邪魔したのは、出雲市斐川町にある「La chocolaterie NANAIRO(ラ ショコラトリ ナナイロ)」。
JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん:
いろいろなチョコレートが並んでいますね
――チョコレートは好きですか?
JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん:
毎日食べています、大好きです。仕事でもよく持っていきます
ナナイロの看板商品は、シンプルな板チョコ。レギュラーサイズは1枚70gで2000円からと、高級チョコレートだ。
この価格設定の理由は?
La chocolaterie NANAIRO・西森亜矢さん:
全て手作業で行っていて、素材自体オーガニックのものを選んだり、フェアトレードでカカオ豆を輸入しています
チョコレートの材料はカカオ豆と砂糖のみ。カカオ豆はオーブンで焙煎し、ひとつひとつ手で殻をむいていく。
砕いた豆を練ってカカオの粒子を細かくし、一定期間寝かせたあと型に入れて固めると完成。
こうして豆選びから一貫して製造したものは「ビーントゥバーチョコレート」と呼ばれる。
世界に認められたおいしさ
手間とコストをかけてこだわり抜いたこのチョコ。海外の情報サイトで「世界でおいしいチョコレート10選」に紹介されるなど、国の内外から注目されている。
JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん:
すごく香りが高くて美味しい。口の中がまだチョコの香りがするくらい、長い余韻を楽しめる
こちらはホワイトチョコレート。ダークチョコレートに、さらにひと手間加えている。
La chocolaterie NANAIRO・西森亜矢さん:
カカオ豆をローストして、殻を剥いて搾油機でカカオバターを絞りだし、粉ミルクと砂糖を混ぜて作る
JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん:
さっぱりとした甘さで、シャリシャリとした食感がすごく美味しいです
廃棄されるカカオ豆の殻を肥料に
さらに西森さんは新たな取り組みにも挑戦。チョコレートを作る時に出るカカオ豆の殻は年間約200kgにもなり、ごみとして捨てているが、これを肥料として活用できないか模索している。
La chocolaterie NANAIRO・西森亜矢さん:
何か使い道がないかということで、専門家の先生に分析してもらった結果、油カスの何倍もの肥料効果があることがわかった
2021年12月、地元のブルーベリー農家に協力を依頼し、その効果を調べている最中とのこと。カカオ豆の殻をまいた木の根元に雑草が生えたのだ。
画像左がカカオ豆の殻を撒いた木、右が撒いていない木。土の栄養分に何らかの影響を与えていると見られる。
効果があるとわかれば、これまで「ゴミ」として扱われていたカカオ豆の殻を肥料として活用する道が開け、新たな価値を加えるSDGsの理念につながる取り組みとなる。
La chocolaterie NANAIRO・西森亜矢さん:
きっともう死ぬまで研究の対象になって、ずっと大好きで一緒にいるものだと思う
西森さんたちのチョコレート愛を原動力とした取り組みは、さらなる広がりを見せている。
(TSKさんいん中央テレビ)