まだまだ寒い冬が続くが、室内で気になるのが「乾燥」だ。一定の湿度を保つために加湿器を使用する家庭が多いと思うが、実は「危険」も潜んでいる。事故に遭わないポイントを探った。

加湿器でのトラブル…あなたのご家庭は?

家庭での加湿器をめぐるトラブルを聞いてみると…

札幌市民:
子どもが倒して水をこぼす

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小さなお子さんのいる家庭では、ヒヤリとすることもあるのでは。水をこぼすくらいなら大事には至らないが、もっと深刻な事故も起きている。

製品評価技術基盤機構 NITE 岡田 有毅さん:
子どもが加湿器から噴き出ている高温の蒸気に手を触れてやけどを負う事故や、皮膚の移植手術が必要な重度のやけどをする事故も

「子どものやけど」事故が加湿器で発生

家電製品などの安全性を調査する独立行政法人「製品評価技術基盤機構 NITE」は、加湿器による子どもの「やけど事故」に注意を呼び掛ける。

製品評価技術基盤機構 NITE 制作の動画:
様々な種類のある加湿器ですが、スチーム式などのヒーターで水を加熱するものについては、やけどなどに注意が必要です

加湿器には大きく3つの方式がある。超音波式や気化式は水を加熱しているわけではないが、「スチーム式」はやけど事故への注意が必要だ。

「製品評価技術基盤機構 NITE」によると、多いのは大人が目を離したすきに、子どもが蒸気に手を当ててやけどをする事故だ。

製品によっては蒸気が90度ほどになるものもある。

また子どもが遊んでいて加湿器を倒し、こぼれた熱湯でやけどするケースもある。

深刻なやけどを負うケースも…

過去5年間で、加湿器による子どものやけど事故が8件報告されていて、いずれも重傷を負っているという。

製品評価技術基盤機構 NITE 岡田 有毅さん:
子どもの皮膚は大人よりも薄い。皮膚の深いところまで熱が及んでしまい、重度のやけどになってしまうケースも

「やけど事故」を防ぐための"2つのポイント"

どうすれば事故を防げるのか。一つは子どもが加湿器に近づかないよう柵を設置すること。

さらに手が届かない場所に加湿器を置く場合でも、「電源コードに引っかからないよう」改めてコンセントの場所も含め確認したほうがいい。
万が一の事故にあわないため、日ごろの注意が必要だ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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