静かな山間の景色の中に“圧巻”…氷点下で氷結したつらら「氷瀑」

奥三河の豊かな自然に囲まれた愛知・豊田市稲武町は、気温を観測する県内12か所のアメダスの中で最も気温が低い場所だ。

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ここでは、氷点下で凍った神秘的な氷の柱「氷瀑」を見ることができる。

静かな山間の景色の中ある「氷瀑」。観光スポットになっていて、毎年数千人が訪れるという。
そもそも「氷瀑」とは、気温が氷点下になる地域で見られる、水や滝などが氷結し氷柱(つらら)となって凍ったもの。

「氷瀑」がある大井平公園付近にある湧水広場に行くと、噴き出した噴水がそのまま凍ったような、思った以上に大きな氷の柱が連なっていた。

「氷瀑」は、水道工事店を営む松井徹さんが、10年前から製作している。
木のやぐらに水が流れるようパイプを設置し、気温がマイナス2度になったら水を霧状に噴射して作っていく。一晩で約10センチの厚みになることもあるという。

「氷瀑」の見ごろは、2月下旬頃まで。

氷点下でしか見られない…青空に映える自然の芸術“樹氷”

愛知・豊田市稲武町では、風がある氷点下の日にしか見られない、自然の芸術「樹氷」を見ることもできる。

天竜奥三河国定公園の公園内にある、標高1000メートルの面ノ木園地(めんのきえんち)は白銀の世界で、目の前には白い花が満開になったような「樹氷」が広がっていた。

「樹氷」とは、空気中の水蒸気が木にぶつかって凍る自然現象で、気温マイナス5度以下で湿気や風など気象条件が揃わないと見ることができない“自然の芸術”だ。

青空に映える自然の芸術だ。

「冬の銘菓」氷点下で生地と餡をじっくりなじませた“餅菓子”

稲武町の老舗和菓子店には、氷点下で生地と餡をじっくりなじませた和菓子がある。

伺ったのは、江戸時代から稲武地区でお菓子の製造販売を行う「お菓子処 まつ月」。

店主に、2022年の寒さについて伺うと…

8代目の店主:
今年(2022年)は特に寒さが厳しい。元日もマイナス10度以下になりました

この冬のおすすめは、製造工程で氷点下で生地と餡をなじませたというお餅。

北海道産のあずき、秋田のお米、沖縄の黒糖など日本各地の厳選した原料を生かして、氷点下で生地と餡をじっくりなじませた和菓子「月乃福福餅」(330円)で、黒糖の優しい甘みとお餅の柔らかさが特徴のお菓子だ。

(東海テレビ)

東海テレビ
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