公明党の山口代表は2月1日の会見で、夏の参院選に向けた自民党との相互推薦ついて「相互推薦はない前提で今、取り組んでいる」と述べた。

自民党と公明党の両党は、「1人区」などで公明が自民の候補を推薦する代わりに、自民は自公両党が候補者を出す「複数区」では公明の候補に推薦を出すという「相互推薦」という形式の選挙協力を結んでいたが、今年夏の参院選に向けては調整が難航している。

山口代表は1日の会見で「相互推薦はない前提で今、取り組んでいる」と述べ、「相互推薦」について、現段階では否定的な態度を示した。山口代表は理由として自民党の調整の遅れをあげた上で、自民党の今後の対応によって相互推薦を行う可能性があるかについては「仮定の話を言っても仕方がない」と言及を避けた。

一方、同日自民党の茂木幹事長は会見で「どういった形の選挙協力が今回の場合にふさわしいのかは丁寧に時間をかけながら両党で合意に至れればと思っている」と述べた。

公明党の支持母体である創価学会は1月末に候補者の支援について「人物本位」で判断すると表明しており、相互推薦における公明側の態度が注目されている。

政治部
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