運転再開もわずか1カ月で運休に…

沖縄県・石垣市では、2021年12月に運行を再開させたばかりの観光バスが、わずか1か月余りで運休に追い込まれた。全国的な感染拡大で、まん延防止等重点措置の対象は広がり、先の見通せない状況に観光事業者の苦悩は続いている。

石垣市内で、観光バスや路線バスを運行する東運輸。

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2022年に入って県内で新型コロナの感染が爆発的に拡大したことで、1月に入り、予約があった修学旅行は8校のうち6校がキャンセルとなった。

東運輸 久場島清俊 常務取締役:
2月は今のところ2校を予定していますけども、まん延防止の延長が出て、どうなるか厳しいと思います。会社としては、痛手になっています

コロナ前には国内、海外から多くの観光客が訪れていた石垣市。大型クルーズ船も年間100回以上寄港していたが、2020年2月以降、皆無となった。

東運輸 久場島清俊 常務取締役:
影響としては修学旅行だけじゃなくて、クルーズ船が来なくなって、こちらの影響もすごくあります。それから一般の団体旅行、企業の報奨旅行、ツアーなどそういったものがほぼほぼ消えかけていますよね

2021年、夏の第5波の収束を受け、東運輸では市内の観光地を巡る人気の「定期観光バス」を2021年12月下旬に再開させたばかり。
しかし、わずか1ヵ月余り経った1月26日から再び運休に追い込まれた。

「早く収まって元に戻って」

東運輸 久場島清俊 常務取締役:
どうしようもない、国内で収まらないことには海外のお客さんも恐らく来られないと思います。ですから早く収まって、2018年、19年のように元に戻って、石垣の観光がこれ以上、数字が上がっていけたらと思います

県内の感染状況について県は「流行のピークは越えた」という認識を示しているが、オミクロン株が全国で猛威をふるう中、まん延防止等重点措置の適用は沖縄を含め34の都道府県にまで広がっている。

2022年1月27日時点
2022年1月27日時点

見通しの立たない状況に、観光事業者の苦悩が続いている。

(沖縄テレビ)

沖縄テレビ
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