「対策したのに…」4人に聞いた“私の感染経路”　同居人からが半数以上、第6波の感染力

1月27日、新型コロナウイルスの全国の感染者は7万8931人と、2日連続で7万人を超え過去最多に。東京の感染者も1万6538人と、3日連続の過去最多となりました。

感染対策を徹底していたのに感染してしまったという人もいる中、「めざまし8」は当事者を通じてオミクロン株の感染力の強さを取材しました。

マスク着用を徹底…感染どこで？

1月に入って感染したお笑いコンビ「泣くなよ」の藤本さんに話を聞きました。

お笑い芸人「泣くなよ」藤本さん：
23日のお昼にお笑いライブのイベントがあって、その夜に発熱がありまして。25日にPCR検査を受けて、その次の日に陽性って結果が出た感じですね。マスクは常にしていましたし、手洗いうがい等も心掛けてやってはいたんですけど。やはり今、新しいコロナウイルスのオミクロンがまた流行ってきて、周りでも陽性反応者が続々と増えてきていまして。正直どこで感染したのかというのは、ちょっと分からないっていうのが正直なところでして…。

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ライブ当日の夜に発熱したという藤本さん。感染経路はわからないといいます。

お笑い芸人「泣くなよ」藤本さん：
舞台上でどうしてもマスクを外さないといけない場面というのはありますけど、でもなるべく短い時間に限定したりとか、主催者の方が配慮してやってくださったりしてますし。その楽屋とか普段のなかでも、みんなマスクをして会話したりとかはしていました。

東京都の新規陽性者における感染経路不明者は、1週間前と比べ2倍以上に増加しています。1月20日に新型コロナ陽性となった都内在住、自営業の男性は…。

自営業の男性：
仕事の打ち合わせとしては、17、18、19と続けてあったんですけども。

――マスクをした状態で？

自営業の男性：
もちろんです。みなさん、仕事の打ち合わせなので、アルコール除菌なんですけど、そこもしっかりとやっていたにもかかわらず、ちょっとこういう風にかかってしまったので。

打ち合わせなどで人と会うときには、感染対策を徹底していたという男性。一つだけ後悔していることがあるといいます。

自営業の男性：
毎回というわけではないですけれども、家に帰って手洗いをしないときも、たまにはあって。そういった所で感染したのかなというふうにも思います。

「同居人からの感染」が半数以上

一方、濃厚接触者の感染経路については、こんなデータもあります。27日に行われた東京都のモニタリング会議で示されました。

国立国際医療研究センター　大曲貴夫氏：
濃厚接触者における感染経路別の割合ですが、同居する人からの感染が56.8%と最も多かったという状況でありまして、次いで施設及び通所介護の施設での感染が18.9%、職場での感染が9.2%、会食による感染が4.4%でした。また、今週は会食、教育施設、高齢者施設、職場での感染例が多数見られました。

自宅療養者への訪問診療を行う現場では、家庭内で感染が広がってしまったといいます。

30代後半・母親：
熱は15日の夕方に38度になって。翌日、37度を行ったり来たりして…。

――感染経路で思い当たるところは？

30代後半・母親：
ヘルパーさんが別の現場で濃厚接触者になった後に陽性になり、こちらにうつった。ヘルパーさんと会っていたのが、私と子ども2人。夫は全く会ってないんですけど、たぶん私と下の子から感染して。

さらに、10代の大学生はこう語ります。

10代大学生：
つばを飲むだけでも本当に痛い。頭痛はたまになる感じ。

――感染経路で思い当たるところは？

10代大学生：
バイト先が、金曜日に陽性の人がいたみたいな事を聞いて。そこじゃないかと。

医師も懸念　感染経路不明者の続出

訪問診療を行っている現場の医師は、次のように話します。

ファストドクター　菊池亮医師：
第6波に関しては、何かしらきっかけとなるエピソードをお抱えの方がいらっしゃって。もちろん、全くどこで感染したのかわからないという患者さんもいらっしゃいますけども、そういったところは少し、人流の抑制が緩和されてきた部分も伴っているのかなと感じます。

さらに、民間救急「フィール」の医師によると、こんな感染事例もあったといいます。

民間救急フィール　齊藤学代表：
印象に残っているのは、70代の女性の方です。お仕事とかもされていなくて、こういう時期ですので、お出かけなども控えられていた。手洗い、うがいなど消毒なども結構こまめにやられている几帳面な方だったんですけれども。お買い物などに出た時にもらってしまった、感染してしまったと。
ご本人的には徹底して消毒や対策をして、外出もされていなかったので。「気をつけようがない」というのは、ご本人も言われていました。