2022年は、寅(とら)年。愛媛県立とべ動物園には、3頭のトラがいる。個性的なトラたちの魅力とヒミツに迫った。
鈴木瑠梨アナウンサー:
2022年は寅年。私は年女です。ことしも動物の話題で皆さんに笑顔を届けたいと思います。さっそく、ことしの主役に会いに行きましょう!
鈴木瑠梨アナウンサーがやってきたのは、3頭のトラが暮らす「タイガーヒル」。
キーパー歴30年以上という竹箇平(たけがなる)昭信キーパーが、トラについて教えてくれた。
鈴木瑠梨アナウンサー:
野生のトラっていうのは、減ってきているんですか?
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
20世紀の最初のころは、10万頭くらいいたようですが、今は4,000頭くらい
森林伐採や密漁により、トラは絶滅の危機にあるという。
トラの模様は“縦じま”? “横じま”?
ところで、トラといえば、かっこいいしま模様が特徴だ。
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
熱帯雨林とか見通しの悪いジャングルとか、そういう所にいるので、トラの模様がぼやかしになって、輪郭をぼやかすような感じで保護色になってますね
草食動物に気づかれないように、そっと忍び寄り、狩りをしている。
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
ここで“トラクイZOO”を。トラの体の模様ありますよね。あれは、“縦じま”でしょうか、“横じま”でしょうか
鈴木瑠梨アナウンサー:
見たまんま答えますけど、まあ縦ですよね
果たして正解は…
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
ダメです! 不正解。動物の模様というのは、背骨に対して言い表すので、“横じま”です
鈴木瑠梨アナウンサー:
これ、意外と知らない方は多いんじゃないでしょうか?
とべ動物園生まれの兄弟「ダイ」と「オウガ」
現在、とべ動物園で暮らしているのは、オスの「ダイ」と「オウガ」、そしてメスの「ソソノ」の3頭で、それぞれ特徴がある。
まずは、とべ動物園生まれの兄弟、ダイとオウガ。2009年生まれで、トラの三兄弟として人気を集め、小さいころは本当にぬいぐるみのようなかわいさだった。
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
ダイは生まれた時に大きくて、そういう名前を付けられたようですけど、今もオウガに比べると振る舞いとかが堂々としていて。
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
オウガはダイのことがすごく気になり、それが好奇心であったり、時にはビビり屋さんだったりと
貫禄のあるダイと、ちょっぴり心配性のオウガ。兄弟ならではのこんな様子も…
鈴木瑠梨アナウンサー:
先ほどから、かなりオウガくんが吠えていますけど、この吠える時ってどういう時?
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
オウガの場合は、中にダイがおるから、その意識は強いと思いますね。今、ダイは吠えていませんけど、意外とダイとオウガが外と中で(吠える時も)
鈴木瑠梨アナウンサー:
兄弟ならではのコミュニケーションがあるんですね
幸運を招く? 寅年生まれの「ソソノ」
そして2022年大注目なのが、ホワイトタイガーのソソノ。
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
寅年生まれのトラ
2016年に群馬からやってきたソソノは、2010年生まれで、ことし12歳になる年女だ。
白く美しい毛並みが、幸運を招きそう。
最後に、2021年10月からトラの飼育担当になった、ベテランだけど自称・新人という竹箇平キーパーに2022年の目標を書いてもらった。
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
「活力のあるトラを見てもらうために、お世話がんばる!!」。まだまだ新人ですが、勉強して、愛情たっぷりで接していきたいと思います
鈴木瑠梨アナウンサー:
特に見てもらいたいところとかあります?
とべ動物園・竹箇平昭信キーパー:
僕、個人的にトラのしっぽが好きなんですよ。しっぽが時に別の生き物のように動くのですが、やっぱり活力のあるトラって、しっぽの動きがすごいような気がするんです
鈴木瑠梨アナウンサー:
その活力のあるしっぽに、ことしは注目ですね
(テレビ愛媛)