高校生の兄が妹のために作ったというキャラクター弁当がTwitterに投稿され、その完成度が話題になっている。
ただのキャラ弁ではありません。
— かとちゃん (@chankatoteacher) January 13, 2022
高校生の長男が,妹のために
初めて作った愛情たっぷりのお弁当です♪ pic.twitter.com/LB3FLSdw79
ただのキャラ弁ではありません。
高校生の長男が、妹のために初めて作った愛情たっぷりお弁当です
このコメントとともに投稿された写真に映るのは、薄焼き卵とのりで作られた虎の顔、そしてハムとチーズを巻いたものや枝豆など、高校生が作ったとは思えない彩り豊かなおかずが添えられている。
この記事の画像(7枚)これは高校1年生の兄(16歳)が、中学1年生の妹(13歳)のために作った、愛情たっぷり弁当。
初めて作ったとのことだが、卵は焦げずにきれいに焼けており、おかずも緑やピンク、白と見た目も美味しそう。初挑戦のキャラクター弁当とは思えない完成度ではないだろうか。
この投稿にTwitterでは、「こんなお兄ちゃん泣くわ」「私が作るお弁当よりクオリティが高い」「良い旦那さんになりそうです!」などと称賛のコメントが寄せられ、7万6000いいねが付いている。(1月20日時点)
「妹は食べるのがもったいなくて、しばらく眺めていた笑」
本当に完成度が高い弁当だが、高校生の息子さんが全部1人で作ったのだろうか?また、妹さんの反応はどうだったのだろうか?
まずは投稿した父親のかとちゃんさん(@chankatoteacher)に話を聞いた。
ーーどうして息子さんはお弁当を作ることになった?
実は、長男が通っている高校の課題だったようです。家庭科で「誰かのことを思って食事を作る」という課題があり、妹に向けて作ることにしたようです。(自発的なものでなくてすいません)
ーーお弁当作りは初めてだったの?
生まれて初めて作ったお弁当です。もちろんキャラ弁も初めてです。
ーー何時から作っていた?
朝5時から6時半で1時間半です。構想は前日までに済ませています。全て1人で作っていますが、時々母親がアドバイスしていました。
ーー娘(妹)さんの反応はどうだった?
正直、相当驚いていました。まさか、自分に作ってくれるなんて思ってもいませんでしたから。受け取った時は歓声をあげて喜んでいました。その後、食べるのがもったいなくて、しばらく眺めていたようです(笑)。味もとってもよく完食したようです。
息子「ほぼ自分のイメージ通りできた」
かとちゃんさんによると、息子のいぶきくんが弁当を作ったのは今回が初めて。にもかかわらず、このクオリティということは普段から料理が好きなのだろうか。今回の弁当のポイントと合わせて、いぶきくんにも話を聞いた。
ーー弁当を作ってみてどうだった?
栄養バランスを考えると自然と彩りの良さにつながっていることがわかりました。また、これまで、何気なく食べていた家のご飯が、栄養バランスを考えて作られていることに気がつきました。初めてでしたが、ほぼ自分のイメージ通りできてよかったです。
ーーメニューはどうやって決めた?
まずオムライスを作る事を決めて、ただケチャップをかけるだけではつまらないかなと思い、今年は寅年ということなので、自分で虎をイメージして作りました。そのほかは、これまで自分が食べてきたお弁当の中で好きなものを中心に考えました。
いくつかの候補の中から、彩りや栄養バランス等も考慮して構成を決め、母親にも相談しました。
こだわった部分は「全部」
ーーいぶきくんは料理が得意なの?
小学生の頃は、よく台所に来て両親の料理の手伝いをしていました。また、小学生から我が家では、週末の朝食は自分で準備することになっているので、週末の朝食は自分で作っています。チャーハンやオムライスなどの簡単なものであれば、特に問題なく作ることができます。
ーーお弁当でこだわった部分を教えて
結構全部こだわっています。栄養の偏りがないように気をつけました。見た目も大事だと思うので、彩りも重視しました。枝豆は食べやすいようにピンチョスにし、持ち手の部分はマスキングテープをつけました。ハンバーグを炒めた後の油を使って、ハンバーグソースを作りました。
ーーどこが難しかった?
のりで虎の表情を作るのも(特にモデルがあったわけではないので)苦労しました。あと、思いのほか時間がかかりました。
ーーまた妹さんへお弁当を作るの?
実は、今のところありませんが、気が向いたら作るかもしれません。
ーー話題になったけど、どう思う?
普通にお弁当を作っただけなので、どうしてこのようなことになっているのか、正直驚いています。ただ、たくさんの人に反応していただいたことについては初めてのことなので嬉しく思います。
クオリティが高いのは、やはり普段から料理をしていたからのようだ。また、食べやすいように枝豆はピンチョスにするなど、彩りや栄養だけでなく細部にまでこだわった、愛情たっぷりの弁当だった。