歌会始の儀 お題は「窓」

新春恒例の宮中行事、歌会始の儀が皇居 宮殿松の間で行われた。
出席者は事前にPCR検査や抗原検査を行った上で参加した。

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今年は「窓」をお題に天皇皇后両陛下や、秋篠宮さまと次女の佳子さま、一般から入選した10人の和歌などが詠み上げられた。

愛子さま、和歌に「英国の思い出」

期末試験中で出席を控えた両陛下の長女・愛子さまは成年皇族として初めて和歌を寄せられた。

『英国の 学び舎に立つ 時迎へ 開かれそむる 世界への窓』

高校2年の夏休みに初めて参加された英・イートン校のサマースクール。この時初めて一人で臨む海外滞在に胸を弾ませた気持ちを詠まれた。

雅子さま、詠み続けた母の愛

12月に二十歳の誕生日を迎え、成年皇族となられた愛子さま。

母である皇后雅子さまは療養を続ける傍ら、愛子さまの成長を歌にしたためてこられた。
愛子さまについて最初に詠まれたのはご誕生の直後、2002年の歌会始だった。

『生れいでし みどり児のいのち かがやきて 君と迎ふる 春すがすがし』

愛子さまと迎えられた新春の喜びが伝わってくる歌だった。

愛子さまが6歳の誕生日を迎えられた際には…

『ともさるる 燭の火六つ 願ひこめ 吹きて幼なの 笑みひろがれり』

ケーキに立てた6本のろうそくの炎を吹き消された愛子さまの様子を詠まれた。

2008年春、学習院初等科に入学された愛子さま。新しい制服をまとったその姿も雅子さまは和歌に詠まれた。

『制服の あかきネクタイ 胸にとめ 一年生に 吾子はなりたり』

我が子の成長を温かい眼差しで見守るこれらの和歌からは、雅子さまと愛子さまの関係が見えてくるという。

歌会始の選者の永田和宏さん:
「雅子さまの歌は愛子さまの成長を非常に丹念に記録しておられ、その喜びを歌の中にうまく閉じ込めて表現してこられた歌になっているというふうに私は思いますね」

(イット!1月18日放送分より)