高知市の老舗文具店「内田文昌堂」が12月26日、半世紀の歴史に幕を下ろした。その最後の1日に密着した。

文房具屋「内田文昌堂」店舗 最後の日

朝9時30分。高知市本町の「内田文昌堂」。営業最終日の開店前には30人ほどが並んだ。閉店を惜しむ客が次々と訪れ、最後の記念にと、お気に入りのものを探していた。

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客:
いろいろ揃ってるから困ったときはここへという感じですかね

客:
ちょっと寂しいですね。これからも続けてほしかったですけど

子ども:
あっこれや

子どもの母:
いいかなこんなもんで

子ども:
えっ?最後なが?

子どもの母:
そう、きょうで最後なんだよ。ずっとあったのに、店が。「本当に長い間お疲れさまでした」と言いたいです

内田文昌堂は江戸時代末期の1861年ごろ、現在の愛宕町で和紙の加工販売業者として創業。その後、はりまや町で卸売や小売を手がけ、1975年に本町に移転した。

ピーク時は1日600人程が訪れていたが、近年はネット通販の台頭などで半分ほどに減少。建物の老朽化もあり、店舗の閉店を決めた。

多くの人に愛された「内田文昌堂」

内田隆夫社長の店内放送:
最終日ということで、たくさんのお客様にお越しいただきまして、心から感謝を申し上げます。レジが非常に混みあってきておりまして、ご迷惑をおかけしております

レジには30人以上の行列ができていた。11月17日に閉店セールを開始して以来、1日の来店者数は2倍以上に。期間中は2万5,000人もの客が訪れた。

澤実生記者:
お客さんの要望に応え続け、3万点以上にのぼった品々も午後0時30分ごろにはご覧の通りがらんとしています。本当に今日で終わってしまうという実感が湧いてきます

60年来の常連客:
ホント、お名残惜しいね

店員:
はい、ありがとうございました

60年来の常連客:
わざわざ会いにきました

店員:
記念のボールペン1個…ありがとうございました

60年来の常連客:
ここが一番安心してなんでもあるし、ありがたかったですよ。寂しい。最高の文房具屋さんや。ここがなくなったらどうしようと思ってます

閉店時間になっても、まだまだ店内はごった返していた。

内田隆夫社長の店内放送:
内田文昌堂の店舗の方は今日で終了ということになります。長い間ご愛顧いただいた皆様に、本当に心からお礼を言いたいと思います

内田隆夫社長の店内放送:
もうあとわずかでシャッターが下りますが、本当にありがとうございました。長い間ありがとうございました。バイバーイ!

午後7時。店舗46年の歴史に幕が降ろされた。内田文昌堂は今後、企業などへの外商を専門に営業を続ける。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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