名古屋を代表する中華の鉄人直伝「サケとキノコの中華定食」

おうちご飯が増え、手軽に簡単に作れる料理のニーズが高まっている。
名古屋を代表する中華「花梨(かりん)」の料理長に、身近な食材を使った「サケとキノコの中華定食」を作ってもらった。電子レンジを使うなど時短テクニックが満載だ。

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ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋にある中国料理「花梨(かりん)」の秀島輝昭料理長。モダンチャイニーズをコンセプトに広東料理のトレンドを取り入れる、名古屋を代表する中華の鉄人だ。

今回は秀島料理長に、秋らしい「サケとキノコの中華定食」を教えてもらった。用意した食材は、まいたけや干ししいたけ、しめじといった「きのこ類」に、栗、豚ミンチ、そしてサケの缶詰め。

ミンチをひたすらこねてプリプリの食感に…「サケとキノコのシューマイ」

一品目は、「サケとキノコのシューマイ」。まずは干ししいたけを電子レンジ(600W)で約5分加熱して戻す。戻し汁は無駄にせず、後ほど別の料理に使う。きのこ類や栗は、食感が残るように大きめに刻む。

秀島輝昭シェフ:
オイスターソースや砂糖を入れ、甘みを足す場合もあるけど、今回はこの栗の甘みだけで十分

具材の合わせ方にも、ひと工夫が…

秀島輝昭シェフ:
片栗粉をまぶして余分な水分が出ないように…。水っぽくなるのを防いで、より肉のジューシーさ、弾力が楽しめるように…

具材に片栗粉をまぶすことで水分が出にくくなり、肉のジューシーさが際立つ。
続いて、豚ミンチの下準備。最初に調味料を加えると水が出て野菜が崩れ、食感を損なうため、ミンチのみをひたすらこねていく。

秀島輝昭シェフ:
香港だと肉団子専門店あるんですよ。おじさんがずっとミンチ練ってますよ。何も入っていないけどプリップリ

まずは、豚ミンチだけをこねるのが一流シェフの技。このひと手間で、プリップリのシューマイに仕上がるという。そこにサケの缶詰半分と刻んだ具材、調味料を合わせ混ぜていく。

シューマイの包み方は「ピラミッド型」…蒸し焼き4分で完成

続いて、シューマイを包む。

秀島輝昭シェフ:
角と角を折ります。ピラミッドを作るようなイメージです

秀島シェフが勧める“簡単包み技”は、角を折りたたむだけ。このまま焼いても型崩れしないとのこと。

焼き方は、まずは強火で焼き目を付けたら、水を入れてフタをして蒸し焼きに。中火で4分ほど加熱すれば完成だ。

プロの「パラパラチャーハン」…ご飯を入れたらすぐに具材投入

2品目は、「パラパラチャーハン」。冷たいご飯ではなく、炊き立てのご飯を使う。まずフライパンに卵を入れたら、半熟くらいの状態ですぐにご飯を入れる。

秀島輝昭シェフ:
ご飯だけで混ぜると、ご飯同士がくっついておだんごになりやすく、ペチャペチャになっちゃうんで…。すぐ具材、サケ(を入れる)。お米とお米の間に具材が入って、それでほぐれていくんで

溶き卵、温かいご飯の順番で投入したら、すぐに具材や調味料を合わせる。

水分が無くなるまで炒めたら、仕上げにしょうゆで香り付け。余分な水気がなくなったら完成だ。

電子レンジで5分加熱するだけ…残ったキノコで作る「中華風アヒージョ」

最後は、残ったまいたけとしめじで作る「キノコの中華風アヒージョ」。まいたけとしめじにオイスターソース、ごま油、おろしにんにくを加え、電子レンジ(600W)で5分加熱するだけの簡単レシピ。

旬のキノコをふんだんに使った「サケとキノコの中華定食」の完成。
肉のジューシーさが光る「サケとキノコのシューマイ」に、サケ缶のうま味を生かした「パラパラチャーハン」。

一流シェフの技が詰まった極上のおうちごはんだ。

(東海テレビ)

東海テレビ
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