2021年に世界を熱狂させた大谷翔平選手。

1月9日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、大谷選手をさまざまな角度から解剖。他、東京オリンピック陸上日本代表の桐生祥秀選手と多田修平選手の詰め放題企画、日本球界の若きスターが集結し東京オリンピックや日本シリーズの裏側や素顔を明かす3時間スペシャルを放送した。

バットを変えたことでHR量産!?

この記事の画像(4枚)

誰もが不可能と思った“メジャーでの二刀流”を実現させた大谷選手。

文句なしで選出されたオールスターでは、これまでメジャーリーガーが誰も成し遂げなかった二刀流で出場。さらに、日本人初出場となるホームランダービーで大奮闘した。そして、最も輝かしい賞「ア・リーグMVP」を満票で獲得。日本人選手のMVP獲得はイチローさん以来、20年ぶりとなった。

46本のホームランを量産した大谷選手は、48本まで伸ばしたゲレーロJr.とペレスにホームラン王のタイトルは譲ったが、138安打、46本塁打、100打点という結果を残し昨シーズンを終えた。

2014年から17年には日本ハムで大谷選手を指導していた白井一幸さんは、この偉業について「二刀流なので打数は他の2人よりは少ない。70から80は少なかった。シーズン終盤は敬遠です。3試合で11フォアボールはMLBタイ記録と言われていますから、これがなかったらホームラン王いけたと思います」と語る。

大谷選手の打数は537に対して、ゲレーロジュニアは604、ペレスは620だった。

MLB5球団を渡り、ブルペン陣の柱として活躍した元メジャーリーガーの斎藤隆さんは、「ゲレーロJr.は同じ名前のお父さんがメジャーリーガーですごく良いバッターでした。イチローさんと首位打者を争うくらい。時代が変わって大谷選手と争うのはすごく素晴らしいストーリー」と感慨深げに話した。

大谷選手はホームランの数だけではなく、バッターとしてあらゆる数値がトップレベル。昨シーズンの打数部門10項目でトップ10に入るまで進化を遂げた。

第1回WBC優勝時のメンバーで現在はMLB取材や解説で活躍する多村仁志さん、進化の裏には秘密があるとは言う。

「(打撃の際)良い音がしていますが、バットの素材と形状を変えたそうです。先端にあった重心を手前にしたミート型のバットにして、ホームランを量産。本人もメジャーの中でパワーがあると自負していたので、コンタクトさえできれば長打が増すと考えてそうです」

キーワードは「ピッチトンネル」

次は、打者だけではなく投手の側面からも見ていく。

昨シーズン、ピッチャーとしての大谷選手の成績は、23試合に先発し、130回投げて156奪三振。特にスプリットの被打率は0割8分7厘。100回投げても8回しか打たれないという、まさに“魔球”だった。

斎藤さんも「スプリットがすごかった」と称賛。「投手だけやっていたら200奪三振は超えていると言われます。チームが強ければ、クオリティスタート(先発が6イニング以上を投げ、かつ自責点3以内に抑えた試合)が14という数字が出ていますので、最低でも14は普通に勝っていた」と解説する。

また白井さんはスプリット以外にも効果的な球を投げていたと明かす。

「バックドアと言われるスライダーが効果的でした。ボールゾーンがバッターからすると外から来るんですけど、急に内側に入ってくるので油断しているとストライクになる」

改めて映像で確認すると、番組MC・浜田雅功さんも「そんなの打てない」と驚くほどの球で、現役時代にバックドアを投げていた斎藤さんも思わず「すっごい…」とうなった。

さらに斎藤さんは、大谷選手のピッチングスタイルが前半と後半で大きく変わったと指摘する。前半戦では狙って三振を奪いに行っていたのに対し、後半戦では効率よく打たせて取るスタイルに変化した。

それは少しでも球数を減らすために駆使した投球技術で、大谷選手を語るうえで重要なキーワードとなるのが「ピッチトンネル」だという。

投げた瞬間からボールの変化が始まるまでの部分を「トンネル」と考え、それを「ピッチトンネル」と呼ぶ。大谷選手はこのトンネルの部分が長いため、ボールがバッターの手元で変化し、バッターは打ちにくくなる。

バッターからすると直前までストレートだと思っていたボールが、トンネルを出てから変化するので打つことが難しくなる。

後半戦の大谷選手は、このピッチトンネルを上手に使い、ゴロでうち取ることが増えたという。

多村さんは「150キロの球を投げる投手は、投げてからキャッチャーのミットに届くまでが約0.4秒と言われます。バットを振ると決めてから打つまでが約0.17秒。投手が投げてからバッターは約0.23秒で打つか、打たないかを判断しないといけない。大谷選手の場合は球が速くてキレがあるので、バッターは予測していないと打てない。間に合わないと思います」と、その投球技術を絶賛した。

大谷翔平の2022年を大胆予想

また、山本萩子さんは大谷選手の足の速さにも注目。「ピッチャーでありながら盗塁数は26で、ア・リーグ5位の成績。投手やりながらというのを忘れてしまう数字」と驚く。

大谷選手の走る能力について白井さんは「身体能力が高かった。ただ二刀流なのでケガをするのが怖くて、(日本ハムとしては)『走らないで』とお願いしていた。メジャーでは積極的に走っていて、特に後半戦、敬遠されていたので、盗塁すると実質二塁打になるので、敬遠が減るのではと考えて盗塁をたくさんしていました」と話す。

最後に一同は、大谷選手の2022年を予想。

すると白井さんは「10年400億円で契約!」と大胆な予想をし、浜田さんを驚かせるが、「最低ラインかと思います」と他のメンバーは頷く。

トータルテンポス・藤田憲右さんも「2人分と考えたら安いです。10勝できる投手とホームラン40本以上の打者を2人取ると考えたら400億だと妥当、安いかもしれない」と話し、斎藤さんも「400億が最低」と言い切る。

「9対1のトレード移籍」と予想した斎藤さんは「昨年のように一人で頑張ってもチームが弱いとトレードの可能性がメジャーでは消せない。大谷翔平と相対する選手は一人では絶対にいない」と熱弁。そして、「9対1も有名選手を含むトレードになる可能性がある」と示唆した。

今年の大谷選手はどんなプレーを見せてくれるのだろうか。彼の活躍から目が離せない。

村上宗隆はメジャーで通用しない!

2020年に最下位だったヤクルト・オリックスがセ・パ共に下剋上優勝を果たし、東京オリンピックでは侍ジャパンが初の金メダルを獲得するなど、2021年の日本野球界は大きな盛り上がりを見せた。

それを支えた新世代の若手選手たち7人が登場。ヤクルト・村上宗隆選手、田口麗斗選手、オリックス・山本由伸選手、巨人・戸郷翔征選手、ソフトバンク・栗原陵矢選手、広島・森下暢仁選手、栗林良吏選手の実力と素顔に迫った。

まずは、「こいつこんなやつです!」とチームの先輩たちが若手選手の素顔を明かす企画から。

村上選手が師と仰ぐ先輩・青木宣親選手は、「メジャーで通用しない!」と彼の素顔を暴く。その理由はSignをシング、Leagueをラージと読んでしまうなど、「英語に弱すぎる」からだそう。

スピードワゴン・小沢一敬さんから外国人投手との会話について問われると、村上選手は「でぃすいず でぃ いーじーばったー(これは簡単な打者です)って言います」と笑いを誘った。

「村上選手にライバル意識を持っている」という栗原選手は「野球や年俸では勝てないので、オリンピックの時に卓球をしてぼっこぼこにやっつけました」と明かす。そして、「トークも顔も勝っていると思う」とどや顔を見せると、村上選手は「僕らは野球選手なので」と栗原選手へ冷静に切り返した。

2年連続セ・リーグ新人王となった広島コンビの森下選手、栗林選手の素顔については、先輩の曾澤翼選手と大瀬良大地選手から別々に聞いたにも関わらず、「お前らイチャイチャしすぎ」と2人の関係を指摘されることに。

曾澤選手からは「まるで恋人」と言われ、大瀬良選手からは「男の友情だけじゃない空気でイチャイチャしていてあやしい」と疑われる。

すると栗林選手は森下選手をチラチラ見ながら「僕は友達以上恋人未満くらいの気持ち」と打ち明け、「オリンピックの時も一緒にいたんですけど、(森下が山本)由伸と仲良くしていて、一人で置いていかれてすごく寂しい思いをした」と明かした。

元木ヘッドコーチが戸郷&田口にモノ申す!

チームを25年ぶりのリーグ優勝に導いた山本選手の素顔を語ったのは、先輩の頓宮裕真選手。実は実家が山本選手と隣同士だそうで、幼いころからの山本選手を知る間柄だという。

頓宮選手は「昔は丸刈りで可愛かったのに、最近パーマを当ててオシャレになった」と彼の変化を語る。すると山本選手は「大人っぽさを出そうかと思った」とイメチェンの理由を明かした。

巨人が期待する若きエース・戸郷選手へは元木大介ヘッドコーチが「練習でベテラン感を出すな!」とクレーム。「若手は声も出すけど、戸郷はほぼ出さない。ランニングも前に行けって言ってもいかない」と指摘すると、戸郷選手は「当たってますかね…」と覇気がない返事をし、スタジオにいる元木ヘッドコーチから「声が小さい!」とダメ出しをされてしまう。

元同僚の田口選手は「ベテランだと思っていると思う」とチクリ。「走るとき、若手は外側なんですけど、線ギリギリなんです。それで“余裕フェイス”する」と明かした。

そんな田口選手に対して元木ヘッドコーチは「巨人時代より明るくない?」と再び物申す。「巨人の時も明るかったんですけど、ストップがかかる。でも、ヤクルトは(ストップが)ないのかな?と思うくらい明るい」と話す。

すると田口選手は「足かせが外れたなって、翼が生えました」と笑う。そして「移籍して1年目だったので覚えてもらいたくて」と明るくしている理由を説明すると、同僚の村上が「ヤクルト楽しい!って言ってますよ」と元木ヘッドコーチに暴露し、田口選手を追い込んだ。

栗原、絶対抜いてるやろ!

ソフトバンクで若手ながらチームの4番を任された栗林選手に対しては、先輩・甲斐拓也選手が物申した。

プライベートでも食事に行く仲で、甲斐選手は「カッコいいし、スタイルもいいし、面白い。ここで一本打ってくれ、というところで打ってくれる」と絶賛するが、守備に関して聞くと、深く考え「ないな」と一言。

その守備に関して、甲斐選手は物申したいという。それは「ライトが栗(栗原)でセンターがギータさん(柳田悠岐)の時に、ギータさんに任せているところがある。全力で追ってんのかなって。右中間に打球が飛んだ時、行けるやろ!ってところも“ギータさん行ってくださいよ”ってそう見える。本人に言ったことあって、『いや、抜いてない』って言うんですけど、絶対抜いてるやろ!」と抗議する。

改めて栗原選手に聞くと、「ちょっと抜いてますかね…」と苦笑。「抜いているというか、足が遅いんです。柳田さんは速いし、どんどん突っ込んでくるので、やる気…じゃないですけど、行ける方に任せた方がいい」と“抜いてはない”と弁明した。

東京オリンピックではムードメーカーとして盛り上げた栗原選手に、山本選手は「決勝の日にロッカーからこそこそハチマキを準備していて。入念に準備しているなと思ったら、(当日に)全然違う人が声出し役に当てられたので、俺じゃないんやって顔をしていた」と暴露する。

栗原選手も「前の日から考えていて、(声出し役は)僕だろって思って、名前呼ばれるかと思ったら全然違う人だった」と話し、入念に準備していた時間がむなしく感じたという。

さらには、「素直に押したら損!」だと言い張る元木ヘッドコーチから、年俸を爆上げするテクニックを聞き出したりした。

今シーズンはこの7人の若手選手たちがどんな活躍をするのか期待したい。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)

ジャンクSPORTS
ジャンクSPORTS
メディア
記事 140