注目を集め続けるエンゼルスの大谷翔平選手。

8月1日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、元メジャーリーガーや解説者たちが世界中から注目されるようになった大谷選手のスゴさを明かした。

スタジオには、MLB5球団を渡り、ブルペン陣の柱として活躍した斎藤隆さん、日ハムの内野守備走塁コーチ兼作戦担当を務め、2014年から2017年まで大谷選手を指導した白井一幸さん、アメリカ在住で大谷選手と同じエンゼルスにも所属した髙橋尚成さん、トータルテンボスの藤田憲右さん、なにわ男子/関西ジャニーズJr.の藤原丈一郎さん、野球女子YouTuberのめいちゅんが登場。

大谷のHR、振り返り!

この記事の画像(8枚)

日本人で初めてメジャーのホームランダービーに出場した大谷選手は、名だたるスラッガーの中で150メートル超えを6本も打つという功績を残した。

大谷選手は「なかなかできる経験ではないのですごく楽しかった」と語っている。

その翌日にはオールスター戦91年の歴史で史上初、投手と打者の“二刀流”でメンバーに選出された。

まずは大谷選手の今シーズン前半戦のホームランを振り返っていく。

記念すべき一発目のホームランは4月2日。4月4日の2号は打球速度185.4キロで投手として歴代1位に輝く。

4月9日の3号は日本人最速メジャー通算50号を達成。4月13日に4号、4月21日の5号は日米通算100号を成し遂げた。

4月24日に6号、4月25日の7号は飛距離134メートルの特大アーチ。4月30日の8号は打球速度156キロで自身最遅記録。

4月終了時点でホームランランキングも2位となり、MLB公式サイトでも「ホームラン王になれるのか?」と注目されていた。

5月3日に9号、5月6日の10号は30試合で10号は日本人メジャー最速に。5月14日の11号は右手1本でホームランを。5月16日の12号は敵チーム・レッドソックスの守護神・バーンズを打ち破り、5月17日の13号は約1.3メートルのハイボールからホームランを放った。

5月18日の14号は打った瞬間にホームランと分かるほどの、飛距離134メートルの特大アーチ。5月25日の15号は打球速度が当時最速の188キロ。

4月は8本、5月は7本のホームランを放った大谷は6月には13本を打つ。

6月5日の16号は花巻東高校の先輩でマリナーズの菊池雄星選手から2年ぶりのホームランを。6月8日の17号、6月15日の18号、6月16日の19号、6月18日の20号・21号、6月19日の22号、6月20日の23号、6月25日の24号、6月27日には25号のホームランを打つ。

6月28日の26号は、名門ヤンキースの本拠地で打球速度188.6キロの今季自己最速を達成。続く6月29日の27号・28号、7月2日には29号を。オールスター戦前の29本塁打は球団新記録に。同じ日に30号も放ち、前半戦30本塁打10盗塁はア・リーグ史上初となった。

7月4日の31号は元メジャーリーガーの松井秀喜さんら、日本人シーズン最多に並ぶ一発に。7月7日の32号はその松井さんを超え、日本人シーズン最多本塁打を達成。7月9日の33号は飛距離141メートルの特大ホームランに。

7月18日には34号、7月25日には決勝点となる豪快なホームランを放った。チーム98試合での35本到達はア・リーグで8年ぶりの最速記録となった。

勢いが止まらない大谷選手の打ち方を白井さんは「どうやってもホームランになる打ち方をしている。映像で見ても分かる通り、アッパースイング。(僕が)ある選手に『HRバッターは下から打つのになんで上から打つ練習をするんだろう?』と大谷の近くで言ったら聞いていて、アッパースイングに戻した」と話し、「もしかしたら私が先生かもしれない」と誇らしげな顔をした。

昨年との盛り上がりの違いを斎藤さんは「ニューヨーク・ヤンキースは大谷翔平を獲得するために数億円かけて準備していたのですが、ミーティングの席にも着かせてもらえなかった。ファンもそれを知っている中で、大谷が(本拠地に)来て歓喜に湧くのは、大谷翔平がアメリカで認められた」ことだと力説する。

髙橋尚成さんはロサンゼルス・タイムズ紙に掲載された大谷翔平のマンガ風イラストを紹介

また、斎藤さんは4月21日のテキサス・レンジャーズ戦で、大谷選手がキャッチャーのサインを見ると首を振ったしぐさに注目した。

「普通の選手は球数を5回の間に100球めどで投げるんですが、大谷選手は二刀流であるがゆえに球数を減らしたいので5回を80球めどで投げる。なので首を振ってすぐ勝負に行く。日本ではキャッチャー優先で従って投げるのですが、アメリカで彼は二刀流としてやるために球数を減らそうとしている。無駄球を投げないために首を振ることが多くなった」

自身の経験を振り返った斎藤さんは「簡単にできることじゃない。バッターの目をごまかすために外で決めたいなら一度、内を見せるんです。内で決めたいなら外を見せるところなんですけど、二刀流をやるための無駄球を消して、スゴいレベルでピッチングしている」と話した。

「バレル」って何?大谷の強さの秘密

そんな大谷選手の強さの秘密は「バレル率」「虎の穴にお忍び通い」「腕に巻く黒いバンド」にあるという。

まず「バレル率」とはバットから放たれた球の速さと角度から長打になりやすい範囲を計算したもの。大谷選手はこのバレルゾーンに大切な「打ったボールの速さ」と「角度」の2つの数字を理解しているため、ホームランを打てているという。

「今年はシングルヒットよりホームランの数が多い」と明かす白井さん。

ただ、藤田さんは「他の選手もバレルやればいいじゃんって話ではなく、大谷選手はバレルという言葉がある前から自然と自分の打ち方がバレルに合っていた。もともとバレル打ちが出来ていて、合うようになっていた」と自身の推測を語った。

次の「虎の穴にお忍び通い」は、シアトルにある野球専門のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のこと。最新トレーニングが話題で、世界各国から名だたるピッチャーが自腹を切ってでも訪れているそう。

大谷選手もここに通い、「プライオボール」を使うことで「スプリットのキレが良くなった」と言われているという。

「プライオボール」とは6種類の重さが異なるボールのこと。

斎藤さんは大谷選手が試合前にこのボールを後ろに投げる動作をしていることに注目。重い球は腕のふり幅を上げ、軽い球は腕と体を速く動かせるようになる。このトレーニングの成果が実際のプレーでも生かされているという。

最後の「黒いバンド」は、「モータス・ベースボール」と呼ばれ、内側にある小型センサーがピッチャーの投球動作を数字で分析する。腕の角度や腕の振りのスピードなどピッチャーが知りたい情報を数字で教えてくれ、最も重要な腕の疲労度「アームストレス」も分かるという。

「アームストレス」は3年前に右ひじの手術をした大谷選手にとって、今後の選手生命を左右するため、欠かせないものなのだ。

髙橋さんは「これあったらもっと投げられた」と羨ましがる。斎藤さんは「(似たようなものが)あったことはあったんですけど、当時は全身タイツを着てポイントを着けて投球動作の確認をしていたので、それがベルト1本になった」と技術の発達に驚いていた。

最後に、現在2年間で推定約8億9000万円という金額でマイナー契約をしている大谷選手の2023年以降の契約について“推測”を語ってもらった。

斎藤さんは「彼がスゴいのはスポンサー料がメジャーで一番と言われていて、約7億円に届くんじゃないかと。マイナー選手という扱いの中で10億を超える選手は異例中の、異例の異例の中の異例。言いようがない、あり得ない!2023年のFAは、エンゼルスが大谷を欲しがると(エンゼルス所属のマイク・)トラウトに年間約40億を払っているので、大谷選手も50億くらいになる。5年契約で250から300億という数字が出てくる」と予想。

白井さんは「10年くらいの契約でも怖くない。ピッチャーがダメになってもバッターでいける。二刀流ですから10年で300から400億くらい」と大谷選手の活躍に期待を込めた。

さらに斎藤さんは「もしヤンキースが大谷選手を欲しいと言ったら、今言った金額ではすまない。あのピンストライプの100年ぶりの“日本のベーブ・ルース”を取るぞってなったら、金額は計り知れない。もともと、ベーブ・ルースはレッドソックスからトレードで行ったわけですから、それを夢見ているヤンキースファンはかなり多い」と明かした。

髙橋さんも「ヤンキースのスタジアムはライトが狭いのでホームランが出やすい。そうなると価値がものすごく上がる」と語る。

ただ、お金で移動しないでほしいという声もあるため、斎藤さんはそれに理解を示し、「ヤンキースやレッドソックスを蹴ってエンゼルスに行っているので…」と2023年以降の契約はまだまだ分からないと明かした。

大谷選手の活躍ぶりを聞かない日はない今。大谷選手の今シーズンの活躍と、今後の契約などどんな選択をするのか注目したい。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)