後藤茂之厚労相は12日、フジテレビ系『日曜報道 THE PRIME』(日曜午前7時30分)に出演し、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について「ちょっと待っても自分の好きなワクチンを打つ選択は可能だが、ワクチンの交互接種をしていただくことをお勧めして準備をしている」と述べた。

3回目接種について政府は、2回目までと同様、ファイザー製とモデルナ製(3回目接種への使用を承認申請中)を予定しているが、当面、モデルナの割合が2回目までより高くなる見通し。自治体などでファイザーを打った人が3回目もファイザーに集中することが懸念されている。新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が国内でも拡大する懸念が指摘される中、政府は1、2回目と3回目のワクチンが異なる交互接種によるモデルナ活用も推奨し、接種促進を図る。

来年3月開始を予定している職場や大学での3回目接種に関し後藤氏は、「コストについて交付金等で面倒を見ることを検討する必要がある」と述べた。接種に関わる人件費や会場費の負担を減らし、企業や大学での職域接種を促したい考えだ。

また、後藤氏は3回目接種の前倒しについて、高齢者など重症化リスクの高い人を優先する考えを示した。政府は当初、3回目接種までの間隔について2回目接種から8カ月以上が経った人を対象としていたが、岸田首相が「できる限り前倒しする」と表明した。

以下、番組での主なやりとり。

梅津弥英子(キャスター、フジテレビアナウンサー):
堀内ワクチン接種担当相が自分の打ちたいワクチンを予約することができると発言。私たちに選択肢はあるのか。

後藤茂之氏(厚労相):
国民の選択で、ちょっと待っても自分の好きなワクチンを打ちたいという選択はもちろん可能だ。選択は可能だが、我々としては交互接種をしていただくことをお勧めして準備をしている。

松山俊行(キャスター、フジテレビ政治部長・解説委員)
ワクチンの種類について。1、2回目は、自治体はファイザー、大規模接種センターや職域接種はモデルナだったが、3回目接種でもそのような分け方を考えるのか。

後藤氏:
3回目接種でも大規模接種センターを作る選択肢はもちろんある。ただ、1回目、2回目でやったようにルートをきっちり分けて、市町村ルートはファイザー、職域と大規模接種はモデルナというようには分けずに、合わせて供給をすることで今手配をしている。

松山キャスター:
同じ自治体の中でモデルナとファイザーの2つのラインを扱えるようにするのか。

後藤氏:
丁寧に扱ってもらわないといけないが、1つの窓口で両方を扱うことになる。

橋下徹氏(番組コメンテーター、元大阪市長、弁護士):
1、2回目は職域接種がものすごい力を発揮した。ただ、あれ、全部企業負担でやってもらったのではないか。政府として職域接種の人件費や会場代をきちんとサポートする考えはないのか。

後藤氏:
ワクチン自体は国が支出している。職域接種では会場を提供してもらうなどご協力を頂いた。ワクチン接種のコストについて、交付金等で面倒を見る検討をする必要もある。

橋下氏:
社員やその関係者、取引業者など幅広く各企業が(コスト面で)頑張った。やはり公益的観点でしっかりサポートしていただきたい。

後藤氏:
おっしゃる意味はよくわかる。

松山キャスター:
岸田首相が3回目接種の前倒しを表明した。3,600万人の高齢者を優先して前倒しすることも1つの考えだが、どうか。

後藤氏:
既存のワクチンのオミクロン株への効果、感染状況、ワクチン供給力、自治体の準備態勢などをある程度見極めた上で、優先度に応じてできる限り前倒ししたいというのが政府全体の方針だ。おそらく重症化リスクの高い人ということで優先度を決めていくことになる。

松山キャスター:
重症化リスクの高い人、すなわちまずは高齢者からという考えもある。

後藤氏:
そういう考えは大いにある。否定はしないが、検討段階だ。

松山キャスター:
海外では2回目接種から3カ月後に打つ国もある。どれくらい短縮するの。

後藤氏:
日本の場合はルールを決めれば、多くの人が協力してくれる。あまり多くの人が打たない国とは違う扱いも必要だろう。