自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

ココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家は、お正月におじいちゃん・おばあちゃんの家にお泊まり中。
でもちょっと困ったことが…

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ついつい食べ過ぎちゃう前に…対策は記事の続きで!

「孫におやつをたくさんあげちゃうおばあちゃんと、いつもよりおやつが貰えて嬉しい子どもたち。『おやつはひとつだけ!』という“おうちルール”を守らせたいけど、子どもたちは喜んでいるからWIN-WINの関係に…どうやって子どもたちを説得すればいいの?」

久しぶりに会う孫たちを、ついつい甘やかしたくなるおじいちゃんおばあちゃん。
「夜ご飯が食べられなくなってしまうから、おやつはいつもひとつだけと決めているんだけどな…」「おもちゃはたくさん買わないようにしているんだけど…」と思いつつ、どっちにもなかなか注意できない!と困り顔のパパママも多いのでは?
おじいちゃんおばあちゃんの好意は嬉しいけど、「お正月だけ特別ね」と許してしまったら、ついついクセになってしまいそう…

育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんに、“お正月の甘やかし”をテーマにお話を聞いた。

「今日は特別」もOK!

――誘惑に負けず、おうちルールを守ってもらうためにはどうしたらいい?

今は少子化ということもあり、おじいちゃんおばあちゃんにとっての孫の数も少なくなっています。それにより、たった1人の孫に愛情が集中することも多いものです。

やはりこの場合は、おじいちゃんおばあちゃんの方に「我が家ではこういうルールだから協力してね」と伝えるのが何より大事だと言えます。なぜなら、子どもたちは目の前にお菓子が2つ置かれたら、食べたくなってしまうからです。

昔の心理学研究にマシュマロ実験と呼ばれる有名なものがありますが、そこでもお菓子の魅力に勝てない子供たちの様子が映し出されています。そこでは4歳の子にマシュマロを1つ渡し、「これを15分間食べずにがまんできたら、もう1つあげる」と約束したのですが、3分の2の子は待てずに食べてしまったのです。

これからも分かるように、来るもの拒まずが子どもらしさです。2個もらっておきながら「ボクは毎日1個だから」とおじいちゃんおばあちゃんに返却できる子はそうはいません。ここは大人側が配慮すべきポイントと言えるでしょう。


――ついついおうちルールに反してしまった時、子どもたちにはどう声かけする?

私は、ごくたまにしか会えないのならば、多少の脱線はいいのではないかと考えている1人です。もし、おじいちゃんおばあちゃんがご近所に住んでいて、頻繁に行き来している場合は、家の方針をおじいちゃんおばあちゃんのところでも通さないと、家に戻ってから大変になってしまいますが、たとえば年末年始で2~3日帰省するくらいなら、多少ハメを外したところで、それが習慣にはならないでしょう。

私たちの子供時代を振り返っても、おじいちゃんおばあちゃん宅でいつもより遅くまで起きていたり、外にご飯を食べに行ったりしたようなことが「楽しかった思い出」として記憶に残っているものです。

この質問の答えにはなっていないかもしれませんが、「ちょっと甘め」くらいが「おじいちゃんおばあちゃん大好き」という特別感を生むのは確かなので、「お菓子を買ってもらった」というくらいなら、「わ~いいなぁ。おうちだったらこんなことないものね。今日は特別だね」とあえて普段と差別化してみるのもいいのではないでしょうか。

一方で、お菓子などなら許容できても、悪ふざけの場合は話は別です。おじいちゃんおばあちゃんの私物を勝手に扱ったり、障子に穴を開けたり、家を汚したりなどの行為はしっかりとその場で注意すべきです。そうしないと、子どもは、「おじいちゃんおばあちゃんのお家だとママは何をやっても怒らない」というマイルールを作ってしまい、困った行動を繰り返すようになるからです。

楽しいハメ外しは大目に見つつ、悪ふざけのエスカレートは起こさないのがポイントになるかと思います。

――絶対守ってほしいおうちルールは、いつ・どうやって伝えるのがいい?

帰省などの特別なイベント時は、子どもも「お家のルールがゆるくなる」ということを経験で感じているものです。ですので、どうしても守ってほしい約束ごとは、おじいちゃんおばあちゃんの家に着く前に伝えておくのがまずは大事です。

そして到着後、おじいちゃんおばあちゃんにその約束ごとを共有する際に(例:うちは4時以降はおやつはあげてないからよろしくね、など)、子どもにも、「そうなんだよね」と再確認していきましょう。三者で同時に共有する方が、守れる確率は上がります。


おじいちゃんおばあちゃんにとっても、孫たちに会える大事な時間ということを心に留めながら「今日は特別ね」と楽しんでみるのもいいかもしれない。
もちろん、わがまま放題OK!ということではないことをわかってもらうため、絶対に守ってほしい決まり事は、おじいちゃんおばあちゃんの家につく前に改めて親子で確認しておくのがよさそうだ。

「あるある」エピソード投稿大募集!

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)