国民民主党は12月2日、「来たれ!解決のエキスパート」をキャッチフレーズに、来年夏の参院選を見据え候補者を公募する企画を発表した。党の認知、理解、支持を広げるのが狙いで、玉木代表自ら全国行脚し、人材の発掘を行う。

国民民主党は先の衆院選で公示前の8から11に議席を伸ばした。この要因について、玉木代表は「4野党との選挙協力とは一線を画し、独自路線を進んだこと」を挙げている。

一方、「議席は増えたが擁立数が少なかったことで、潜在的には議席を獲得できる力があった。ただ十分擁立ができなかったことで、その受け皿となり得なかった」と衆院選を総括し、「参議院選挙では、複数区で原則擁立を目指し、1人区も空白区を中心に積極的に擁立を図っていきたい」とした。

ユーチューバー候補者の発掘も

玉木代表は2日の会見で、候補者として求める人物について「老若男女、様々な問題解決のエキスパートに集まってもらいたい、社会を変えたいと言う熱意のある方に応募いただきたい」と述べた上で、「中々政治の世界に参加してこなかった人材の発掘をしたい。例えば今回の衆院選でも若い人のご支援も多く頂いた。18歳被選挙権を提案したこともあるので若い世代の応募をぜひ積極的に応募してもらいたい。合わせて情報伝達の手段もSNS中心なので、例えばユーチューバーで影響力のある方とか多様な人材を募りたい」と語った。 

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“兄弟政党“と一線画す

また、参院選を見据えた泉新代表率いる立憲民主党との連携については「(立憲民主党と)共産との関係は市民連合を介した政策協定を結んでそれに基づいて選挙協力をして戦ってきた。それには縛られると少なくとも共産党さんは主張されているので、果たしてどういう関係をこれから関係を築けるのか注視したい。基本的には我が党は、我が党の独自路線を行きます。我々はもう市民連合の政策協定には政策があわないからと言って加わりませんでしたし、共産党の候補を擁立する中で戦って勝ってきた候補者もたくさんいるので我が党は我が党の道を行きます」と一線を画す考えを示した。一方、立憲民主党の泉新代表は先の会見で「国民民主党はそれなりに近い政党『兄弟政党』のようだというふうにも思われている」と語っている。

政治部
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