「愛子さま20歳 初のドレス姿とご成長秘話」について、社会部の宮﨑千歳記者に解説頂く。

社会部・宮﨑千歳記者:
12月1日に20歳の誕生日を迎えられた愛子さま。12月5日、成年皇族としてドレスを身にまといティアラと勲章を着用した正装で儀式に臨まれました。成年にあたって寄せた文書の中で、「できる限り両陛下をお助けしていきたい」と重い立場にあるご両親を、成年皇族の1人としてお支えしていく気持ちを表されました

この記事の画像(37枚)

両陛下が「頼もしくなった」と会見でおっしゃる存在となった愛子さまだが、実はこの20年には様々な出来事があり、これまでの取材の中で、愛子さまがハードルを乗り越えられたと感じた瞬間が何度かあった。美しいドレス姿とご成長の歩みの秘話をお伝えしたい。

12月5日、宮殿の玄関に真っ白いドレス姿の愛子さまが成年皇族として初めての取材の場で、落ち着いてにこやかに取材に対応されるお姿を拝見して、心身共に大きく成長されたことを実感する瞬間だった。職員もコロナ禍による制約の中で心を一つにして取り組んでいた。

愛子さまはコロナ禍になる前は職員の部屋にもよく足を運んで顔と名前を把握し、バレンタインやハロウィンにお菓子を配ることもしていた。そういったこともあり、皆が愛子さまの節目を喜んでいた。

愛子さまが左腰に着用されているのが、宝冠大綬章という勲章。女性皇族に送られる最高位の勲章で本章と副章には合わせて317個の本真珠があしらわれている。

宝冠大綬章は上皇后美智子さま、皇后さま、紀子さまを始めとする“妃殿下“方、黒田清子さん、小室眞子さん、佳子さまもお持ちになっている。

愛子さまは、成年に当たり寄せた文書の中で「いろいろな出来事が思い起こされ、感慨深く思うとともに、多くの学びに恵まれた色濃い歳月。全ての経験が今、私の財産となっています」とこれまでの日々を振り返えられた。

母・雅子さまが適応障害で療養

笑顔で大人の仲間入りをされるまでに色々な経験を積み、困難があってもひとつひとつ親子で乗り越えられたという瞬間が何度かあった。

1つ目が「母・雅子さまの療養」。雅子さまが適応障害と診断され療養生活に入られたのは2004年。愛子さまが2歳の頃で、物心が付く前のこと。雅子さまは、多くの人の視線を浴びて取材を受けることになり、負担やストレスがあった。

当時の側近によると愛子さまもそうした緊張を敏感に感じ取り、母の不安がご自身の不安となり、取材に対する戸惑いも十分にあったと思われる。

2006年9月に秋篠宮家の長男・悠仁さまが誕生し、病院にお見舞いに行った際に愛子さまはご両親の後ろに隠れていた。

1年9ヵ月雅子さまが付き添って通学

2つ目は「通学不安」。2010年3月、小学校2年生の頃、通学に不安を訴え、学校には行きたいが、児童が大勢集まる行事や部屋に行けないといった状況になった。

療養中の雅子さまが毎日学校に付き添われる生活が続き、この頃はかなり強いバッシング記事などもあり、両陛下も愛子さまもつらい時期だったと思われる。

2010年の静養先の那須塩原駅では笑顔は見えず、手も振られなかった。愛子さまに雅子さま付き添って登下校していた期間は4年生の12月まで1年9ヵ月続いた。

そうした様子に変化が見えたのは小学校高学年になられた頃。2012年11月、葉山御用邸滞在中の映像ではご両親の陰に隠れることもあった愛子さまがカメラや記者に笑顔で手を振られ、心境の変化を感じた瞬間だった。

運動会での勇姿に雅子さまは目を潤ませる

学校への不安を乗り越えられたことを象徴するのが2013年、小学校6年生の運動会。背の高い愛子さまは友達を支えるポジションが多く、ひざに貼られたいくつもの絆創膏は練習で何度も失敗を重ねたことを物語っていた。

愛子さまを見守られる雅子さまは目を潤ませられていた。生徒が大勢集まる行事に出られない時期もあった愛子さまが学校生活でのハードルを乗り越えられたと感じ、こちらも胸が熱くなった。

3つ目は「体調不良」。中3の夏休み明けの2016年には体調を崩し、学校を約1ヵ月半休まれることもあった。その後、体調は復活して登校を再開している。

カメラ撮影のある玄関で深くお辞儀をする愛子さま

回復を象徴するのが、外国訪問から帰国された両陛下を出迎える場面。愛子さまはお住まいの玄関に1人で立ち、トンガから帰国された両陛下に深いお辞儀をされた。カメラ撮影のある玄関前に出るのは気持ちを整える必要があったと思う。皇太子ご夫妻という立場のご両親への敬意を示す深いお辞儀に成長を深く感じた瞬間だった。

両陛下は愛子さまが困難に直面したときも納得し乗り越える時が来ると信じて時間がかかってもゆっくり待たれていたそうだ。

愛子さまは文書で「天皇皇后両陛下には、これまで愛情深く大切に育ててくださり、どのようなときも一番近くで支えてくださいました」という文章から、ご両親がご自分を信じて最大の理解者として見守ってくださったと深く感じられていることが伺える。

さらに愛子さまは「小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んで参りたい」これからの日々への思いをこう綴られた。

愛子さまはとても努力家で繊細なため、周囲の期待を過度に感じることなく、ご自分のペースで日々をお過ごしになれられることが大切。

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦氏:
振り返ってみると相当な試練があったね。恐らくストレスが大変だったと思います。国民が皇族にこうあってほしいという姿に向けて一歩一歩歩んでこられた。そういう想いを強く持っているお姿が表情から出てくる。本当に嬉しいことだと思います

(「イット!」12月7日放送分より)