トム・ホーバス新ヘッドコーチ(54)は眉間にしわを寄せて腕を組み、終始表情が険しかった。

ホーバスJAPAN初陣は中国に完敗

バスケットボールの2023年男子W杯アジア1次予選が27日に行われ、世界ランク35位の日本は同28位の中国に63-79で敗れて黒星発進となった。

東京五輪で女子日本代表を銀メダルに導き、新たに男子を率いるホーバスHCの注目の初陣は16点差で完敗。第1クオーターに2桁リードを許すと、第4Qには一時30点差まで広がった。
厳しい船出に指揮官は「出だしがよくなかった」と総括した。

「3Pシュート」「スピード」重視

ただ、収穫がなかったわけではない。
退任したフリオ・ラマス前監督(57)が「サイズ」を重視したのに対し、「3ポイント」「スピード」を求め、放った3Pシュートは中国の倍の35本。東京五輪は平均28本で、外角からの攻撃は増えた。

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代表デビューの西田優大が躍動

さらには、チーム最年少の22歳で代表初招集の西田優大(シーホース三河)が19分半プレーし、3Pシュート7本を放ち3本を成功。
「積極的にシュートを打つのが自分の仕事。役割を果たせた。ディフェンスと3Pが持ち味なので発揮していきたい」とチーム最多11得点を挙げるなど新戦力が台頭した。

一方で「3Pシュートの成功率がよくなかった」と振り返った指揮官。3Pシュートを打ち続けるも、成功率は20%と得点を伸ばせなかった。東京五輪の女子日本代表は1試合平均32本を打ち成功率38%を記録しており、精度アップが求められる。

「うちの旅は今日が始まり」

また、平均身長8センチ上回る中国に「高さ」の不利を突かれ「リバウンドも課題」と指揮官。中国のリバウンド数は元NBA選手で212センチのジョウ・チー(25)の12リバウンドを筆頭に53。日本はそれを大きく下回る34で、高さがない分のゴール下の課題も露呈した。

翌28日には再び中国と対戦するが「うちの旅は今日が始まり。これからどんどんうまくなる。間違いない」と23年のW杯へ試行錯誤が続く。

バスケットボール男子23年W杯アジア1次予選
日本63-79中国
( ゼビオアリーナ仙台・11月27日 )

(フジテレビ 加藤忍)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。