今季2位のロッテが3位の楽天と引き分け、10日から始まるオリックスとのファイナルステージ(京セラ)進出を決めた。

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スタンドから大きな拍手を受け、お立ち台に上がった井口資仁監督(46)は「2試合とも本当にタフなゲームで、シーズン中もこういう試合は多かったですけど、選手たちは最後までしっかりと戦ってくれたと思います」と試合終盤にリードされながらも諦めず追いついた選手を称えた。

今季はオリックスと優勝争いをしながらも2年連続の2位という結果に「本当に悔しさしかないですね。141試合目に優勝を逃して、本当に選手は悔しい思いでこのクライマックスシリーズファーストステージに向けて調整してきました。この思いはファンの皆さんも一緒だと思いますので、またここに帰って来られるように、ファイナルはまた一丸となって頑張っていきたいと思います」と雪辱を誓った。

6日は佐藤都志也(23)が殊勲のサヨナラ打、7日は山口航輝(21)がCS最年少アーチを放つなど若手の活躍が光った試合に「今年も開幕からかなり期待しながらずっとやってきました。彼らは11月が始まってから1日1000スイング、ずっとやり続けています。そこで結果が出たということは、非常に彼らの肥やしにもなるんじゃないかと思います」と目を細めた。

初戦で救援登板したものの、制球を大きく乱した国吉佑樹(30)を7日も起用、汚名返上の火消しを見せたことには「僕の反省点ですね。勝ち越された直後からではなく7回の頭から、今日も行けばよかったなと後悔しています」と語る。

大阪でのオリックスとのファイナルステージに向けて「相手に1勝のアドバンテージもありますし、この2試合以上のタフなゲームになると思います。我々は失うものはないですから、しっかりと戦っていきたいなと思います」と意気込みを新たにした指揮官。11年ぶりの日本一へ雪辱の舞台はまだ残されている。

クライマックスシリーズ1stステージ第2戦
ロッテ4-4楽天 (規定により9回表引き分け) (7日・ZOZOマリン)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。