小学5年生が本を自費出版! その内容は...
福島・会津美里町「高田小学校」の校長室。図工の授業で作った模型を校長先生に披露しようと児童がやってきた。
その中の1人、関本創君はクラスメートから一目置かれる存在だ。
同級生:
物知りで頭が良くて、いつも教えてくれる
同級生:
憧れちゃうかも
その理由は…
幼いころから本を読むことが大好きな関本君、読むだけでは飽き足らず、本を自費出版した。
高田小学校5年生・関本創君:
これです! これは「日本全国妖怪チャンピオン決定トーナメント」
各都道府県を代表する妖怪がトーナメント形式で対戦し、日本一を決めるという物語。絵や工作が得意な関本君がタブレット端末で絵を描き、約3カ月かけて仕上げた。
弟・想君:
描くスピードが速くて。形を想像するのが上手いなと思いました
登場する妖怪は、どれもカラフルで表情豊か。
福島県代表の「手長足長」は、栃木県代表の「九尾の狐」と対戦。長い手足を使って激しく攻撃をする手長足長に、九尾の狐は幻を見せて応戦する。力で勝る手長足長が攻め立てるが、最後は巧みに妖術を操る九尾の狐が勝利。
どの対戦も、先の展開が予想できないものばかり。
高田小学校5年生・関本創君:
人間よりも武芸に秀でているとか、妖力を使えるとか、人間の戦いでは絶対にありえないようなものをできる限りいかして。戦いは、全部シミュレーション(想像)です
150ページ以上に及ぶこの本、戦いの振り返りやコラムもあって、大人も楽しめる一冊。
母・幸子さん:
本を作りたいというよりは、最初は本当に好きなことをコツコツやっていたら本が仕上がったので。好きなことを一生懸命やっているのを家族で応援したいなと思っています
妖怪に興味を持ったのは、2年前。同じく妖怪が好きな弟の想君に、誕生日プレゼントとして本を書いたのがきっかけだった。
これまでの3冊は自費出版。今後、出版社から本を出すことを目指している。
今後の目標は?
高田小学校5年生・関本創君:
(将来の夢は)作家、妖怪探訪。(妖怪にまつわる)場所をめぐって、ツアーみたいな感じで、あちこちに行けたらなと思っています
4作目が販売目前で、筆ペンで描く5作目も執筆中という、会津美里町の妖怪博士。
関本君の本が書店に並ぶ日も、近いかもしれない。
(福島テレビ)