これまで廃棄していた牛丼のつゆを使ってアレンジ料理を販売。地球にもお母さんにも優しい、総菜店の取り組みを取材した。

牛丼10人分で2リットル廃棄「地球に優しいことをしたい」

松山市竹原にある駄菓子やお総菜が人気の「15ichigo」。店一番の人気メニューである牛丼…の余った「つゆ」に注目。

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15ichigo・野中玲麻さん:
国産の牛バラと、愛媛産のたっぷりの玉ねぎとショウガを使っています

15ichigo・野中玲麻さん
15ichigo・野中玲麻さん

15ichigo・野中玲麻さん:
やっぱり牛丼は具がメインになってきますので、おいしく引き立ててくれるおつゆを終わったあとに廃棄しないといけない状況で、このおつゆを使って何か新しいこと、地球に優しいことができないかなと思っていました

これまでは10人分の牛丼を作ると毎回、2リットルほどのつゆが余り、残ったつゆは全て廃棄していた。

「もったいない、何とかしたい!」と思った野中さん。このうま味たっぷりのつゆで、さまざまな総菜メニューをアレンジしようと思いついた。

例えば、ジャガイモやニンジンなど野菜を炒め、つゆを入れて15分煮込めば「肉じゃが」のできあがり!

うま味が染み込んだ、ほくほくの肉じゃが
うま味が染み込んだ、ほくほくの肉じゃが

15ichigo・野中玲麻さん:
さっき作った牛丼のつゆを入れるだけ。あとは煮込むだけで、肉じゃがの完成です

野菜に牛丼つゆのエキスが染み渡り、ほくほくの絶品に。

15ichigo・野中玲麻さん:
お肉のうま味が出ていますし、タマネギを煮ることによって甘味が出るので、つゆだけでおいしいおかずを簡単に作ることができます

さらに、お母さんたちにおうちでの料理に活用してもらおうと、つゆを真空パックにして冷凍販売もしている。

おうち料理用に冷凍販売も
おうち料理用に冷凍販売も

15ichigo・野中玲麻さん:
つゆを再活用して、おいしいおかずにリメイク。お母さんの味方の時短料理で活用したい

総菜を買った母親:
お母さんのよりおいしいって言われたりします(笑)

女の子:
お母さんの味とは違う

総菜を買った母親:
せっかくの、しかもこんなおいしいものをムダにならずに使えるのは、すごくいいことだと思う。またこれからも利用していきたいです

おいしくて地球に優しい。そして、忙しいお母さんたちにも優しい。小さな総菜店の挑戦は続く。

(テレビ愛媛)

テレビ愛媛
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