「よこはま動物園ズーラシア」などがあり、自然豊かなベッドタウンとして知られる神奈川6区。この神奈川6区では、立憲民主党前職・青柳陽一郎氏(52)と、自民党新人・古川直季氏(53)、そして日本維新の会前職・串田誠一氏(63)が三つ巴の激戦を繰り広げている。
長らく公明党が候補者を立てていた神奈川6区だが、出馬を予定していた議員が緊急事態宣言中に銀座のクラブを訪れていたことなどが発覚し、今年2月に議員辞職をした。これに伴い、自民党が同選挙区から25年ぶりに新人候補の古川氏を擁立したため、注目を集めている。
自民・古川氏 地元市議の実績アピール
自民党新人の古川氏は長く地元市議を務めてきた知名度と実績をアピールする。「地方、特に政令市の地方議員として現場を見て回ってきた経験から、行政や、産業界にはデジタルを活用できるシーンはまだたくさんある」「日本の未来を担うこどものための政策だけでなく、子育て世代のための政策が今の政治には足りない部分ではないか」と訴える。
立憲・青柳氏 HP「あおヤギさんからの手紙」でアピール
一方、前回の衆院選で小選挙区で当選したのが立憲民主党の青柳氏だ。国会議員秘書を経て政界入りした青柳陽一郎氏は今回の選挙で、「誰ひとり取り残されることがないよう家庭医制度を創設するなど医療提供体制の拡充や、コロナにより影響を受けた方々を支援するため大型補正予算を編成する」とアピールをする。自身のHPでは「あおヤギさんからの手紙」として、日々の活動や思いなどを投稿することで有権者とのネットでのコミュニケーションを行っている。
維新・串田氏 「動物の殺処分ゼロの国」目指す
また前回の衆院選では比例復活を果たした日本維新の会の串田氏は「動物の殺処分ゼロの国」を目指している。「(動物たちは)酷い環境なのに政治の片隅に追いやられがち。皆さんの動物に対する思いを訴えられるのは自分しかいない」と強調、街頭演説にも力を入れる。
公明党の候補不出馬で構図が変わった神奈川6区の選挙戦が注目される。
(衆院選2021・神奈川県)