10月19日に公示された衆議院選挙。31日の投開票に向けて与野党の候補者が訴えを続ける中、あるコンテンツがネットで話題となっている。

それが選挙・政治情報サイト「選挙ドットコム」で公開された「投票マッチング」。質問に答えると、自分の意見に近い政党をマッチングしてくれるというものだ。
(※マッチングされるのは、政党助成法において政党交付金の交付対象となる9つの政党)

「投票マッチング」のスタート画面
この記事の画像(7枚)

5つの選択肢から回答を選ぶだけ

利用方法は手軽で、特設サイトにアクセスして「新型コロナウイルス」「年金」などテーマに沿った20の質問に「賛成」「やや賛成」「中立」「やや反対」「反対」という5つの選択肢から回答を選んでいく。

例えば「新型コロナウイルス対策」の項目であれば、「政府がロックダウンなど私権を制限できるよう、法改正すべきですか?」という問いかけがされる。

新型コロナウイルスについての質問

ページには参考情報として、メリットとデメリットが記載されているほか、「詳しく知りたい」という部分をタップすると、テーマに関連したミニ解説も表示されるようになっている。

ミニ解説も掲載されている

そして質問をすべて回答して、最後に20項目の中で自分が重要性が高いと考えるものを3つ選び、性別や年代などの属性を選択すると、いよいよ結果発表。

自分の意見と政党ごとのマッチング度、他のユーザーがどの政党とマッチングしたのかを確認できるほか、20の質問に各政党がどんな考えを持っているのかも紹介されている。

マッチング度を確認できる

投票マッチングはTwitterを中心に話題となり、選挙ドットコムを運営するイチニ(東京・港区)によると、20日の公開から既に多くの人が回答しているという。

選挙を馴染みがあるものにしたい

政党ごとの政策や主張がピンとこないという人でも、分かりやすいシステムだが、有権者にはどのように役立ててほしいのだろうか。イチニの担当者に聞いてみた。


――投票マッチングを開設した目的を教えて。

今回の取り組みは「ボートマッチ」と呼ばれるもので、大手のメディアなどでは以前から行われていました。回答を選択するためには政策や争点など、詳しい内容を理解する必要があり、意識が高いものになっていないかと課題も感じていました。

コロナ禍以降はインターネットで情報収集する方も増えているので、選挙を少しでも分かりやすくて馴染みがあるものにできればと思い、初の取り組みとして制作しました。


――20の質問項目はどのように決めた?

弊社編集部の複数の担当者で決めています。国政選挙において争点となるもの、前回や前々回の衆院選での争点などから候補を選び、そこから重要と考えたものを設定しています。

質問項目の一覧。回答後は重要と思うものを3つ選ぶ

――回答欄のメリットとデメリットを掲載した理由は?

政党の政策や選挙の争点は多岐にわたるので、一般の有権者は賛成か、反対か聞かれても分からない人が多いのではと思います。なるべく分かりやすく判断していただければと掲載しました。


――政党とのマッチング度はどう設定しているの?

各政党にアンケートを依頼し、いただいた回答を参考にしています。各政党の公約マニフェストや政策として公開している情報も参考にしています。

結果はあくまで参考。投票への興味につながれば

――投票マッチングをどう役立ててほしい?

これで投票先を決めるというよりは、選挙に少しでも興味を持つきっかけになれば良いですね。「今度衆院選あるんだ」と思っていただくだけでも十分です。


――支持政党と違う政党がマッチングしたら?

マッチング結果は参考でしかありませんし、支持政党の政策全てを支持しているのか、特定の部分を支持しているかは個人で違うと思います。政策に興味をもったり、支持政党のことをより知ってもらうことにつながればと思います。

結果発表のページでは政党ごとの考えも確認できる

――注目を集めたことをどう受け止めている?

正直びっくりしています。公開からすぐ話題となったので、いい意味で想定外でした。投票マッチングは2022年の参院選でも開設したいと思うので、選挙への興味につながるコンテンツになれるよう、改善を進めていきたいと思います。


投票コンテンツは10分もあれば、結果発表のページまで進むことができる。さまざまな投票率アップへの試みの一つだが、設問に対する政党ごとの考えを見るだけでも勉強になるので、一度体験してみてもいいかもしれない。