リンゴ、ぶどう、パイナップルで作るレザー

リンゴから生まれたバッグには、サステイナブルな未来が詰まっている。

ずらっと並ぶカラフルなバッグ。
素材に使われているのは、リンゴの果汁を絞った後に残る絞りかすだ。
「アップルレザー」を使用したサステイナブルなバッグが注目を集めている。

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このバッグを出展するブランドはオーストラリアの企業で、植物由来の原料で環境に優しい新素材 「ビーガンレザー」の商品を展示、販売している。

通常のレザーに比べて軽量で丈夫なほか、加工する際に使う水を減らすことができる。

バッグに使われる素材はリンゴだけではなく、パイナップルやぶどうなども。
素材によって質感は様々で、形が同じバッグでも見た目の違いや艶などを楽しむことができる。

リンゴには艶感があるが、パイナップルは不織布を使っていてよく見ると繊維が残っているのがわかる。

今回、このブランド「iFarmaissance」は日本の展示会に初出展。
クラウドファンディングで輸入が実現した。

環境問題に触れるきっかけを 

輸入を手掛けるブルーレディバード・田中英代代表取締役:
(買った人から)「実はこれリンゴでできてるんだよ」と言えるのが楽しみなんだという感想を言われました。
実際に触って見て頂くことで本当に革みたいだったりとか、これが合皮とは思えない質感とか軽さとか、そういったところに魅力を感じてくださっている方が多いです。

バッグを通じて環境問題に触れるきっかけ作りをしたいと考えているという。

田中英代代表取締役:
見た目だけじゃなくて、実は環境に良い物でできてるよって。
これを選ぶことでSDGsの気候変動への具体的な取り組みに貢献できちゃうところがすごく面白いなと。

植物性の素材を使ったバッグ、消費者が選ぶ新たな選択肢として広まりそうだ。

(「Live News α」10月19日放送分)