自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

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一体どうして?休日の朝だけ早起きな理由は記事の続きで…

「毎朝どれだけ起こそうとしても全然起きてくれないのに、休みの日だけ早起きな子どもたち。早寝早起きは良いことだけど、休日くらいはゆっくり寝たい…」


毎朝、なかなか一度で起きてくれない子どもたち。寝る子は育つ!と言うけれど、幼稚園や小学校に遅刻してしまっては大変。それなのに休日の朝だけはシャキッと早起きして「ママ起きて~!」と逆に起こされてしまったり…
休みの日だけ早起きできちゃうのって、一体どうして?そしてできれば、平日に早起きしてもらいたい…育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんに、子どもたちの早起きの理由についてお話を聞いた。

子どもは「寝ているよりも楽しいこと」に敏感

――休日だけ早起き…この理由って?

この現象、よくありますよね。私も自身の子育てで経験しています。まだ時計を見て行動しているわけでもないし、1週間が7日で回っていることさえも知らない。そんな年齢なのに、なぜか土日だけは分かっている……。親からしたら平日と土日を逆転させたいと思ってしまいますよね。

休みの日に限って子どもが早起きしがちな理由についてですが、寝ているよりも楽しいことがあるからというのがやはり大きいと考えられます。もちろん明け方に目が覚めるきっかけがあって成り立つことですが、朝になって眠りが浅くなったときに「今日は学校がない!幼稚園がない!」というのは子どものワクワク感につながるのでしょう。

また、金曜の夜の過ごし方が他の平日とは違っているために、土曜の朝に早く目が覚めるきっかけを作ってしまっているかもしれません。意外と多いのは、お休みの前夜の就寝時間の遅れです。親の方も翌日がお休みというと慌てる気持ちがなくなり、親子ともに寝る時間が遅くなっていることはよくあるものです。すると、子どもたちの夕食後の活動量が増え、翌朝いつもより早くお腹がすいて目が覚めてしまっているということも考えられます。
もしくは、夜更かし後、お水をたっぷり飲んで就寝してしまい、朝おしっこに行きたくなって起きてしまうということも……。曜日の感覚がまだわかっていない小さなお子さんであっても、前夜の気配で「明日はお休みだ」と察しているケースは多いように思います。


――「寝るよりも遊んでいたい!」という気持ちが早起きに繋がっているの?

そうですね、このパターンの子が多いと思います。起きた後、幼稚園や学校の支度をするのか、それとも好きなことをして過ごせるのかでは、やはり気持ちの盛り上がりが違います。私たち大人も、平日の朝と休日の朝では気持ちのあり方が全然違いますから、それを思い浮かべると理解しやすいと思います。ましてや子どもは大人以上に快楽主義的なところがあります。「寝ること」と「これからやること」を天秤にかけて、起きるか否かを判断している可能性は高いと思われます。

あとはテレビ番組も影響しているかもしれません。週末の朝は子ども番組も充実しているので、それを楽しみに早起きしてしまう子も多いのではないでしょうか。

休みの前夜は「明日はゆっくり寝るぞ…」と心に決めてから寝る人もいるだろうが、子どもたちは「明日はお休みだから早く起きてたくさん遊ぼう!」とあれこれ楽しい計画で頭がいっぱいで、ついつい早起きしてしまうのかも。

また、休みの前夜はパパママもつい「明日はお休みだから、特別に…」と、ついつい夜更かしを許してしまいがち。いつもより夜更かししてぐっすり寝てしまう…というパターンもあるだろうが、体力を使った分、早く朝ごはんが食べたい!と早起きに繋がってしまうこともあるようだ。

生活リズムを保つことが大切

ついついワクワクして早く目覚めてしまう気持ちはわかったが、できれば休みの日の朝もしっかり寝てもらいたい、そして平日の朝はぱっちり起きてほしい…そんなパパママができる工夫はある?


――「休みの日もしっかり寝てもらいたい」「平日は早起きしてほしい」…このためにはどんな工夫ができる?

毎日の生活リズム、とくに夕食以降の過ごし方を崩さないことが、休日においても平日においても大事になってきます。とくに睡眠不足の状態だと、平日は起きようというモチベーションがさらに下がってしまいますので、早寝を心がけることがなによりのポイントでしょう。

次に、休日の朝のためにできる工夫について、まず心理的な部分から見ていくと、大人は「今日はお休みだ」と思うと、「リラックスしたい」「ゆっくり寝ていたい」と静的な時間を欲しますが、子どもは逆で「遊びたい」という動的な時間を持ちたくなるものです。出方が逆なので、対極的な欲求のように感じますが、休日に特別感を求めるというもともとの心理は同じなのだと思います。

ですので、これを大人仕様(つまり静的モードに)に持って行くのは難しいところではありますが、工夫することは可能です。先ほど上で触れたように、週末の早起きは、前日の夜にすでに始まっていることがあります。月~木曜日と金曜の夜の過ごし方が変わっていないか、まずはこれをチェックしてみてください。
そして、もし夕食後のリズムが変わっていたり、いつもよりも就寝が遅くなっているようであれば、できるだけ普段通りに戻し「お腹すいた」「おしっこ行きたい」など、翌朝の目覚めのきっかけを極力作らないようにしてみてください。

もしくは少し視点を変え、子どもの安全を確保した上で、好きな時間を過ごさせるのもいいと思います。はるか昔の話になりますが、私も子ども時代、同様に早起きしていたらしく、週末の朝だけ、普段はダメと言われているキッチングッズを母が解放してくれていたのを覚えています。それらで妹とリアルなおままごとをしていたのですが、今でもはっきりと思い出せるほどいい思い出になっています。

母が解放してくれたのはプラスチックのゼリー型やコップ、タッパー容器ばかりだったのですが、今考えると、許せる範囲で私たちを好きにしてくれ、両親はその間ゆっくり寝ていたのかなと。自分が親になって、なるほどそういうことだったのかと初めて気づきました。起きる時間が4時や5時のように極端に早い場合はさらなる対策が必要ですが、ある程度の時間であれば、このような解放の仕方もいいのではないかなと思います。

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(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)