安全に観戦できる環境づくりの検討に…今後は音楽イベントでも

愛知県の豊田スタジアムでは10月6日夜、Jリーグの「YBCルヴァンカップ」名古屋グランパス対FC東京の準決勝が開催された。
この試合では、新型コロナワクチンの接種証明などを活用して、イベントの人数制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験が行われた。

Jリーグなどの大規模イベントは、緊急事態宣言の解除で観客数の上限が緩和され、豊田スタジアムでの試合は「上限1万人」となっている。

今回はこれをさらに緩和する実証実験として、上限の「1万人」に加えて、新型コロナワクチンの「2回接種証明」、または「陰性証明」がある人が観戦できるチケット1800枚が販売された。そのため試合では、観客数が最大で「1万+1800人」となった。

接種証明の場合は9月23日までに2回目を終えていること、陰性証明の場合は10月3日以降に検体採取されたものが対象だ。

入場する場合は、メインスタンド側に設けられたブースで証明書の確認などをする。座席はメインスタンド側の3階席、または1階席の一角に限定され、左右1つおきだ。

一般客とのトイレや売店などのゾーン分けは「努力義務」となっていて、今回は実施されなかった。

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この実証実験を通じ、観客のマスク着用の有無や歓声など応援の方法、さらにスタジアム内の「密」の程度や換気の状況を確認し、安全に観戦できる環境づくりを検討していくとしている。

また愛知県では、音楽イベントでの実証実験を予定している。
ワクチン接種歴の確認や換気状態の計測などを実施するとしていて、会場は屋内の大規模コンサートやライブハウスなど3会場を想定している。

こちらもワクチンの2回接種を終えた人や、陰性が確認された人を対象にするということだ。

(東海テレビ)

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